1995 Fiscal Year Annual Research Report
水蒸気支援重力排油法によるタールサンドの採収に関する基礎的研究
Project/Area Number |
06651094
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
秋林 智 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (90006669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 久郎 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (60178639)
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Keywords | タールサンド / オイルサンド / 採油増進 / SAGD / スチールオイル比 / 水蒸気 / 採収率 |
Research Abstract |
本研究では,前年度に引き続き,水蒸気支援重力排油法(SAGD法)による重質油の原位置採収法についての実験装置および縮尺油層モデルを製作し,測定データおよび可視化画像の処理により,SAGD法に関する採収メカニズムを実験的に明らかにした。 主な研究成果として,重質油の生産に重大な影響を与える水蒸気チャンバーの挙動分析に重点を置き,各種水蒸気圧入条件(圧入レート・圧入圧力)を変えて水蒸気チャンバーの可視化を実施し,チャンバー形状,成長速度,生産油量,採収率,SOR等の測定を広範囲に実施した。さらに,赤外線サーモグラフィを使用した熱画像から水蒸気チャンバー内の温度状況を解析し,チャンバー挙動との関係を明らかにした。 その結果,水蒸気圧入開始から生産開始(ブレークスルーが生ずる)までの時間は,水蒸気圧入レートあるいは圧入圧力が高いほど短縮されブレークスルー時の水蒸気チャンバー面積は小さくなること,その拡大速度はブレークスルー前後で最大となること,水蒸気チャンバーの上方への成長はフィンガリング現象が支配的で水平方向への拡大はSAGD法の本質的な採収メカニズムが主要な役割を果たすこと,水蒸気チャンバーの境界温度がほぼ一定(本実験条件では80℃)であること,本実験条件に対する採収率は約0.5前後で積算SORは3〜6程度の値が得られたこと,などが明らかにされた。また,以上の本実験結果に基づいた新たな経済性を重視したSAGD法として,シングル坑井からの間欠的な水蒸気の圧入と重質油の生産を行う方法を提案した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 佐々木久郎・秋林 智: "2次元油層モデルを用いたSADG法による重質原油の採収" 石油技術協会 平成8年度春季研究発表講演会講演要旨集. (発表予定). (1996)
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[Publications] Sasaki,K.& Akibayashi,S.: "Experimental Visualization Study on SAGD Method for Heavy Oil Recovery Using 2‐Dimensional Reservoir Model" 2nd Int. Conf. on Horizontal Well Technology, Alberta, Canada(1996). (発表予定). (1996)