1995 Fiscal Year Annual Research Report
合成ペプチド抗体を利用した植物ウイルス特異抗体の作製とその利用に関する研究
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06660059
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
夏秋 啓子 東京農業大学, 農学部, 助教授 (80164482)
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Keywords | ペプチド抗体 / 植物ウイルス / 血清学的検出法 / SPOT法 / Potyvirus / 合成ペプチド |
Research Abstract |
クローバ葉脈黄化ウイルス(CYVV)及び、同ウイルスに血清学的に近縁で通常のポリクローナル抗体では類別が困難な、インゲンマメ黄斑モザイクウイルス(BYMV)について、CYVVのエピトープ解析に基づいて、CYVV-NFU株外被タンパク質N末端領域のエピトープを5種検出した。これらのうち、CYVVとBYMVに共通と考えられたエピトープI、さらに、CYVVに特異的と考えられたエピトープIIIのペプチド抗体の作製を試みた。エピトープIに対する合成ペプチドは、現在までのところ、ELISA,ウエスタンブロット法、免疫電子顕微鏡法など複数の血清学的手法で、CYVVおよびBYMVの検出が可能で、他のPotyvirusとの反応はなかった。しかし、エピトープIIIに対する抗体は十分な力価の上昇が認められなかった。 本ウイルスについてのペプチド抗体作製の可能性が示されたため、前年度、合成ペプチドは作製しエピトープと考えられた、N-QKSKDKESRQ-C領域について、再度、抗体の作製を試みた。しかし、2羽の兎を免疫を行ったものの、両個体とも十分な力価の上昇を示さず、実用上利用可能な抗体は得られなかった。以上から、SPOT法ではエピトープとして認識されるペプチドであっても、抗源として利用できない場合あるいは、ウイルス検出にあたって認識できない場合があることが考えられ、今後、これらの問題がペプチドの修飾によって解決するかを検討する必要もあると思われた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 夏秋啓子・夏秋知英: "合成ペプチドによるクローバー葉脈黄化ウイルス外被タンパクN末端領域のエピト-フ解析(講要)" 日本植物病理学会報. 60. 381 (1994)
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[Publications] 夏秋啓子・夏秋知英: "クローバー葉脈黄化ウイルスおよびインゲンマメ黄斑モザイクウイルスに対する合成ペプチド抗体の作製(講要)" 日本植物病理学会報. 61. 278-279 (1995)
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[Publications] 斉藤敬之・夏秋啓子: "インドネシアのタバコに発生したキュウリモザイクウイルス(CMV)1分離株の性状(講要)" 日本植物病理学会報. 61. 602-603 (1995)
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[Publications] 安田茂・夏秋啓子: "アルストロメリアモザイクウイルスの性状と抗血清の作製(講要)" 日本植物病理学会報. 61. 603 (1995)