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1996 Fiscal Year Annual Research Report

植物のシスト線虫に作用する情報伝達物質と生態的防除

Research Project

Project/Area Number 06660138
Research InstitutionHokkaido Tokai University

Principal Investigator

福澤 晃夫  北海道東海大学, 工学部, 教授 (60094843)

Keywordsセンチュウ / シストセンチュウ / ダイズシストセンチュウ / ジャカイモシストセンチュウ / 孵化阻害物質 / 孵化促進物質 / 運動賦活化物質 / 寄生促進物質
Research Abstract

シスト線虫の生活環に関わる生理活性物質として、(1)土壌中に存在する孵化阻害物質(2)ジャガイモシスト線虫の孵化促進物質の毛状根による生産と性質、(3)運動賦活化物質、(4)寄生促進物質、の4項目を研究した。
(1)シス線虫類は寄主植物の根から分泌される孵化促進物質に感応して孵化が引き起こされる。ところが、実際の圃場では孵化しにくい。これは土壌中にシスト線虫の孵化阻害物質が存在しているためであり、その物質を大量に採取し、低分子量の有機化合物であることを明らかにした。
(2)トマト毛状根を作成し、液体培地中で培養してジャガイモシスト線虫の孵化促進物質を生産させ、安定性を調べたところ、極めて不安定であることが分かった。
(3)ダイズシスト線虫の休止二令幼虫を用い、これを超低濃度で運動賦活化する物質をエゾノギシギシ抽出酸性部から単離を行った。フタル酸ジエステル分画に活性を見出だした。活性値は10^<-13>g/mlから現われ、10^<-9>g/mlの濃度でほぼ一定となった。線虫はこの濃度勾配を利用して移動し、寄生すると考えられる。しかし活性の本体は上記の物質ではなく、更に1/100程度の微量な物質と推定した。
(4)エゾノギシギシ酸性部を添加した土壌でダイズシスト線虫の寄生実験を行うと、寄生数が3倍に増加した。活性物質は(3)の運動賦活化物質と同一であると推定した。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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