1995 Fiscal Year Annual Research Report
画像データベースを用いた教育用樹木識別エキスパートシステムに関する研究
Project/Area Number |
06660186
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
酒井 徹朗 京都大学, 農学部, 助教授 (10101247)
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Keywords | データベース / 樹木 / エキスパートシステム / 環境教育 / 画像データベース / 北海道 / ファジィ推論 / 森林教育 |
Research Abstract |
本年度は昨年同様樹木の画像データの収集をおこない,そのデータベースの充実を計るとともに,樹木識別学習を支援するエキスパートシステムを構築した。システムは京都大学北海道演習林に自生する樹木64種を対象に,市販のエキスパートシステム構築のソフト(ESシェル)を用いて構築した。推論の方法はもし〜ならば〜である(IF〜THEN〜)方式とし,知識データベースを作成し,目的とする「樹種名は〜です。」の結論を導く。そのため,まず識別に必要な葉形や葉脈の形などの分類基準を樹種毎にテーブルデータとして作成した。しかし推論過程を分析すると,必ずしも全ての分類基準について情報を登録する必要はないことが判った。構築したエキスパートシステムは大別すると次の3つになる。第一は植物図鑑などに紹介されている樹種名の検索手順をシステム化したものである。判断基準を幾つか設定し、枝分かれ式に分類していき、対応する樹種名に行き着く方法である。葉の大きさの判断などにファジィ的な推論過程を取り入れた。第二は前者と同様の検索手順を一部取り入れ、中分類程度まで対象樹種を絞り込み、それらの特徴を画像データを用いて配列表示し、対応すると思われる樹種を選択していく方法である。樹木の識別になれていない人は、葉形などどのように判断して良いか迷うことが多く,実際の形と比較し判断する方法が便利な場合が多い。また,分類基準を明示することで識別法が習得できる。第三は樹種名を指定してその樹種の特徴と画像データを表示するシステムである。検索分類のために作成された知識ベースを逆に樹種名から検索する方法で,同属の樹種名の識別に便利である。なおこれらのシステムでは知識データベースは部分共用し,画像データは全面的に共用した。
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Research Products
(1 results)