• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1995 Fiscal Year Annual Research Report

日本食品標準成分表(四訂)における水産食品のビタミンD含量値見直しの試み

Research Project

Project/Area Number 06660265
Research InstitutionKAGOSHIMA UNIVERSITY

Principal Investigator

佐藤 守  鹿児島大学, 水産学部, 教授 (50026481)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安藤 清一  鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (80131986)
KeywordsビタミンDの定量 / HPLC法 / 日本食品標準成分表 / 水産食品
Research Abstract

前年度に検討して確立した高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるビタミンD定量法を用いて,水産食品のビタミンD含量を測定した。試料0.5-10g(肝臓は0.5-2g,筋肉は5-10g)を正確に秤量し,ポリトロンホモゲナイザーで磨砕した後,その一定量を用いて鹸化処理を行い,不鹸化物をn-ヘキサンで抽出した。SEP-PAK処理して來雑物質を除去した後,分取HPLCにかけてビタミンD画分を分取した。さらに分析HPLCにかけてビタミンDのピーク面積から試料中のビタミンD含量を求めた。
試料にはマサバ,カツオ,マアジ,ウルメイワシ,ブリ,ウナギ,トビウオ,およびスルメイカを用いた。これら試料魚可食部のHPLC法によるビタミンD分析値(IU/100g)は,マサバ:380±55(n=5),カツオ:450±88(n=4),ウルメイワシ:210±28(n=5),ブリ:320±80(n=3)であった。これらの値は,四訂日本食品標準成分表(1982)に記載されている値,それぞれ330,420,200および360IU/100gに近似していた。しかし,マアジ,ウナギ,トビウオ,およびスルメイカ可食部のビタミンD含量は,それぞれ120±35,707±65,129±31および18であったのに対し,標準成分表の値は,マアジ:0,ウナギ:150,トビウオ:20,スルメイカ:0であり,理化学的定量法によって測定された標準成分表のビタミンD値はHPLC法による値と大きく異なるこが分かった。また,濃度は低いがスルメイカの筋肉にもビタミンDが検出された。以上の結果から,ビタミンD供給源として水産食品を評価するためには,HPLC法によるビタミンDの分析が必要であることが分かった。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi