1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06660296
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮崎 毅 東京大学, 農学部, 助教授 (00209892)
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Keywords | 相似 / スケーリング / 乾燥密度 / 空気侵入値 / 飽和透水係数 / Campbell法 / Kozeny-Carman法 |
Research Abstract |
本年度は当初計画に従い、標準砂および東京大学田無農場の関東ローム心土を実験試料とし、それぞれ乾燥密度を変えながら水分特性曲線と飽和透水係数を測定した。この水分特性曲線から空気侵入値を決定し、スケーリングを行った。これとは別に、試料の粒度分析を行い、従来法として有名なCampbell法による飽和透水係数のスケーリング、ならびにコゼニ-・カルマンの式による時リングを行い、これらを比較した。 実験値では、標準砂の空気浸入サクションは乾燥密度1.44g/cm^3のとき30cmH_2O、乾燥密度1.62g/cm^3のとき40cmH_2Oとなった。非相似多孔質体モデルによれば、乾燥密度1.62g/cm^3に対し空気侵入サクション39cmH_2Ono予測値が得られたが、Campbell法では同じ乾燥密度に対し空気侵入サクション33cmH_2Oという過小評価であった。また、火山-土の透水係数は、実験値の場合、乾燥密度0.35g/cm^3で4x10^<-2>cm/s、乾燥密度0.48g/cm^3で1.5x10^<-3>cm/sとなり、非相似多孔質体モデルによれば乾燥密度0.48g/cm_3に対し透水係数3x10^<-3>cm/sの予測値が得られたが、同じ乾燥密度に対し、Campbell法とKozeny-Carman法では共に2x10^<灰2>cm/sという実測とかけ離れた過大な予測値しか得られなかった。他の2種類の土壌でも同様な結果が得られ、非相似多孔質体モデルの優位性が明らかになった。これらの成果をとりまとめた論文を、Soil Science誌へ投稿した。
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[Publications] 宮崎毅: "傾斜キャピラリーバリアーの限界長に関する研究" 農業土木学会論文集. 179. 49-56 (1995)
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[Publications] 地盤工学会: "地盤調査法" 地盤工学会, 648 (1995)