1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06660304
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Research Institution | OKAYAMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
四方田 穆 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (60081527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木原 康孝 島根大学, 生物資源科学部, 講師 (30204960)
三浦 健志 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (60127587)
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Keywords | 用水量 / 施設畑 / ビニールハウス / 畑地潅漑 / 蒸発散 |
Research Abstract |
本研究の目的は,施設畑における水利用の実態を明らかにし用水計画を検討すること,その中でもとりわけハウス内の蒸発散量ひいては用水量を気象データから推定する可能性を探求することである。そのために,ハウス内外で微気象を,ハウス内では土壌水分の変動を,また潅水量も併せて測定した。 平成7年度は下記のことを実施した。 1.施設畑(ビニールハウス)として,岡山県総社市(ナス)と鳥取県大栄町(スイカ)のビニールハウスにおいて,ハウス内外の微気象,土壌水分量の変動,潅水量などの測定を実施した。 2.露地畑として,鳥取県東伯町の芝畑と大栄町のブロッコリ畑において,微気象と土壌水分量の測定を行った。 3.東伯農業水利事業の受益地(鳥取県東伯町,大栄町)において,時間あたりの幹線水路流量とファームポンドへの揚水量のデータを整理して,地区レベルの用水利用実態を明らかにした。 以上より,ビニールハウスでは露地に比べ高温,日射の減少等が定量的に確認された。ハウス内気象データからペンマン式により計算した蒸発散位と,潅水量と上向き補給量から水収支式により求めた蒸発散量とがほぼつり合っていることが分かり,ペンマン式をハウス内蒸発散量の推定に適用できる可能性が高まったと考えている。 また用水利用時間が朝夕に集中していること,降雨の状況により使用水量が変動し,とくに干天が続くと使用水量が増加すること等が分かった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] George Maina NDEGWA Atsushi YOMOTA: "Estimation of actual irrigation requirement by the water balance method" 岡山大学環境理工学部研究報告. 1巻1号. (1996)
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[Publications] 三浦健志: "平成6年夏期東伯地区の用水利用実態" 畑地農業. 447号. 14-25 (1996)
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[Publications] Stephen ABENNEY-MICKSON Takeshi MIURA: "Crop Water Use from.Shallow Groundwater" 岡山大学環境理工学部研究報告. 1巻1号. (1996)