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1994 Fiscal Year Annual Research Report

畑灌営農の展望と農業経営の安定性評価

Research Project

Project/Area Number 06660308
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

福田 哲郎  九州大学, 農学部, 助手 (30140627)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中野 芳輔  九州大学, 農学部, 助教授 (60038320)
Keywords畑地灌漑 / 農業経営 / 用水営農 / 線形計画法 / 感度分析
Research Abstract

九州内の畑地灌漑事業地区,数地区から経営分析に必要な資料を収集した.
その中から,都城盆地地区を選定し,分析を試みた.収集したデータから当該地区に作付可能な作物を選定し,作物ごとに月別労働時間を算定した.また,各作物ごとの粗収益および諸経費からそれぞれの所得を算定した.
こうして作成した基礎データをもとに,代表的な営農類型20個について営農類型別に労働力資源および土地資源の許容範囲内での最適な経営計画を行った.手法には線形計画法を適用した.
得られた最適営農計画について,類型ごとに経営の安定性を検討した.経営の安定性評価には感度分析を適用した.
その結果,雇用導入によって所得がさらに向上し,経営が安定する類型が存在すること,肉用牛を含む類型は肉用牛の価格変動によって解が著しく変化する不安定な類型であること,また,養豚やブロイラーなどの類型は比較的安定していることが明らかになった.
さらに,用水導入後を想定し,類型別に同様の分析を行い,用水導入の効果を検討した.
その結果,用水導入の効果が大きい作物は茶,えぐいも,ごぼう,かんしょなどであり,営農類型では露地野菜の面積が大きい類型で用水導入効果が顕著であった.
このように,本年度は経営分析の手法を確立することができた.
次年度は分析を他事業地区に適用し,地域の特徴を把握すること,さらに感度分布を適用して経営改善の方向を明らかにしたい.

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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