1995 Fiscal Year Annual Research Report
ブルーベリ-の収穫作業単純化に関する研究-果実ふるい落とし機開発のための基礎的研究-
Project/Area Number |
06660314
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
伊藤 憲弘 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (30032569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅尾 俊樹 島根大学, 生物資源科学部, 助手 (30252901)
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Keywords | 手採り収穫作業姿勢 / ブルーベリ- / 保持力 / 振動 / 機械収穫 / 果実ふるい落とし収穫 |
Research Abstract |
1)手採り収穫作業姿勢は、しゃがみ、中腰、立位(直立)、爪先立ちなど多様な姿勢が観察された。これらの作業姿勢は、着果位置との関係が大きく、適正作業域から考え、地表面上100〜150cmの着果が好ましいと思われた。なお、身長158cmの作業者では、150cmの着果位置に高さの限界が認められた。以上から、手採り収穫作業においては、株当たりの収穫量、着果位置の改善が必要であり、栽培品種の選択および剪定技術の確立が重要と考えられる。 2)収穫作業の機械化を考えるにあたり、わが国のブルーベリ-栽培の現状に即した機械(器具)の開発が必要である。果実の枝からの離脱法としては、保持力が小さいことから振動によるふるい落とし法が好ましいと考えられた。 3)果実のふるい落とし性能は、室内実験の場合、振幅60mm×振動数6,0cpsが好ましく、さらに振動による成熟果の選別収穫の可能性も得られた。圃場における機械収穫では、振幅60mm×振動数5.5cpsが好ましい振動の大きさであった。しかしながらこの場合、成熟果の選別収穫の期待できる結果が得られなかった。以上より、果実ふるい落とし収穫における振動の大きさは、振幅60mm×振動数5.5〜6.0cpsが適していると判明した。成熟果の選別収穫については、振動による果実の離脱性について、今後さらに検討が必要と考えられた。 4)実験の結果を参考として、「ブルーベリ-採果機」を開発し、収穫機の性能については今後の検討課題とした。
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