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1995 Fiscal Year Annual Research Report

植被外気温と地温の変化から植被体の貯熱量を推定する方法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06660322
Research InstitutionCHIBA UNIVERSITY

Principal Investigator

今 久  千葉大学, 園芸学部, 教授 (60153706)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松岡 延浩  千葉大学, 園芸学部, 講師 (80212215)
中山 敬一  千葉大学, 園芸学部, 教授 (90009697)
Keywords植物群落 / 葉温 / 地中熱フラックス / 植物群落の熱収支
Research Abstract

植物群落の貯熱量は、群落の熱収支と植物の温度に影響するので、それらの解析において重要な要素である。植物の温度は、成長・熱収支、リモートセンシングにおいて重要な要素である。ここでは、群落植物の貯熱量と温度を特定するために必要ないくつかの問題解明を試みた。1つは群落下土壌の熱フラックスの影響、2つめは、植物の温度を求めるいくつかのモデルの比較、3つめに、実測の葉温とモデルの比較である。
1つめについては、次に点を明らかにした。列状の植被下においては位置の違いにより、熱フラックスに大きな差が発生する。畦間で測定された熱フラックスは、植被下平均の2倍以上になることがある。これらの差は系統的に発生するものであり、熱収支解析において、無視することはできない。
2つめでは熱収支式と傾度法を用いたモデル、群落一層モデル、簡単化した群落多層もでるによって、植物群落の貯熱量の算定を試みた。その結果、一層モデルが、計算方法の簡単な割に良い結果をもたらすことが分かった。第一のモデルは時間毎に大きな変動をもたらすこと、3番目のモデルは、計算が煩雑なことが欠点である。
3つめとして、実測された葉温を群落一層モデルと簡単化した多層モデルによって予測した。その結果、一層モデルでは、蒸発効率とバルク係数を特定することが難しいが、経験的な値を与えることで、かなり良い結果が得られることが分かった。多層モデルにおいては、群落の各層における葉温が得られる。葉温の層別の変化は観測値の変化傾向と定性的には良く似ていた。しかし、予測値と観測値の葉温の差は大きかった。観測で用いられた列状の植被とモデルで仮定している水平一様植被の違いによる日射の透過に問題があるように思われた。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 今 久,Kya Tha Paw U: "高次のクロジャーを用いた植被モデルによるLAIに伴う熱フラックスの変化" 農業気象学会1994年度全国大会講演要旨. 234-235 (1994)

  • [Publications] 今 久,アブドル バテン,洪聖善: "列状植被下の位置による地中熱フラックスの相違について" 農業気象学会関東支部1994年度例会、講演要旨. 22-22 (1994)

  • [Publications] 今 久,MD Abdul Baten,洪聖善: "群落植物体温の推定について" 農業気象学会1995年度全国大会講演要旨. 166-167 (1995)

  • [Publications] 今 久,中山敬一,松岡延浩,Md Abdul Bater: "植物群落温度の予測値と葉温の実測値の比較" 農業気象学会1996年度全国大会講演要旨. (予定). (1996)

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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