家禽の産卵機能制御機構における松果体ホルモンの役割

1995 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 06660362
• Research Institution: TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE
• Principal Investigator: 田中 克英 東京農業大学, 農学部, 教授 (20021678)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 川島 光夫 岐阜大学, 農学部, 教授 (10177686) ; 桑山 岳人 東京農業大学, 農学部, 講師 (40215124) ; 門司 恭典 東京農業大学, 農学部, 助教授 (50096682)
• Keywords: 家禽 / ニワトリ / 産卵機能 / 松果体ホルモン / メラトニン受容体 / ラジオリガンドアツセイ / 視床下部 / 下垂体前葉

Research Abstract

1.視床下部のメラトニン受容体について
鶏の視床下部の視索前野領域及び正中隆起部領域の各組織について,前年度において存在を明らかにしたメラトニン受容体について,その結合親和性と結合容量の産卵鶏における排卵周期中の変化並びに休産鶏における1日のうちの変化を追究した。その結果,産卵鶏,休産鶏のいずれにおいても両組織共に顕著な変動が認められた。その変動の様相は両組織で異なるものであったが,産卵鶏と休産鶏との間に顕著な相異は認められなかった。
2.下垂体前葉のメラトニン受容体について
鶏の下垂体前葉組織について前年度において存在を明らかにしたメラトニン受容体について,その特異的結合量の産卵鶏における排卵周期中の変化並びに休産鶏における1日のうちの変化を追究した。その結果,産卵鶏では顕著な変動が認められたが,休産鶏では変動が認められず,メラトニン受容体の結合能が産卵機能と関連することが示唆された。
3.卵巣のメラトニン受容体について
鶏の卵巣の卵胞顆粒膜細胞と莢膜細胞とについてメラトニン受容体の存在について追究した。その結果,顆粒膜細胞については受容体の存在が立証されたが,莢膜細胞については確認され得なかった。

Research Products

• [Publications] Murayama, T., Kuwayama, T., Monji, Y., and Tanaka, K.: "Detection of specific binding co mponent to pineal hormone, vnelatonin, in hypothalamo-pituirary-qonadal axis of the chicken" Proc. 7th AAAP Animal Science Congress. 2. 421-422 (1994)