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1995 Fiscal Year Annual Research Report

鶏脊髄のMarginal nucleiの形態学的研究

Research Project

Project/Area Number 06660379
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

上原 正人  鳥取大学, 農学部, 教授 (30032311)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今川 智敬  鳥取大学, 農学部, 助手 (20232605)
Keywords脊髄 / 神経核 / 白質 / グリコーゲン / ニワトリ
Research Abstract

Marginal nuclei(以下MN)の透過型電子顕微鏡的観察を終了した。
MNを構成する3亜核(minor,major,ventral M N)のニューロンを観察すると、minorとmajorのニューロンの平均的大きさはほぼ共通し、脊髄腹角のα運動ニューロンを大型とするならば中型に属していた。ventralのニューロンは非常に扁平ではあるが、大型に属した。ところで、major,minorともに、平均値は中型と言っても小型から大型のニューロンからなり、小型ニューロンは塊状のニッスル物質が散在性に分布し、中型ではニッスル物質が塊状をなさず、細胞質全域に均等に分布し、大型では塊状のニッスル物質が密に分布していた。ventralでは、構成するすべてのニューロンが大型に属し、ニッスル物質は塊状を呈して、密に分布していた。
ついで、シナプスの型とその出現頻度を観察した。シナプス型には4種類、すなわち、シナプス小胞が球状の明小胞(s)のみを含むもの、主としてsからなるが有芯小胞(g)を混在するもの、sと扁平な明小胞(f)が混在するもの、3者が混在するものを認め、出現頻度はs型が最も高く5-6割、sg型は2-3割を占めていた。これらシナプス型の出現頻度には3亜核間に有意な差異がなかった。
以上の結果から、majorとminorは同種のニューロン構成を持っているが、ventralとはかなり異なると結論できた。しかも、majorのうち、突出部と白質部のニューロンを区別する必要のないことも確認できた。
3亜核に含まれる膠細胞にも他部位では観察されない大きな特徴が認められた。majorとventralにはグリコーゲン含有星状膠細胞が分布することはよく知られているが、今回はminorには線維性星状膠細胞が分布することを確認した。minorは灰白質的様相を呈するため、形質性が分布すると予想されたが意外な結果であった。また、majorとminorには拡張した槽からなる粗面小胞体を含む繊維性星状膠細胞も観察された。この種の星状膠細胞の報告例はない。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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