1995 Fiscal Year Annual Research Report
異性双子で生れた雌子牛の繁殖性の予知に関する試験研究
Project/Area Number |
06660398
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Research Institution | IWATE UNIVERSITY,FACULTY OF AGRICULTURE |
Principal Investigator |
三宅 陽一 岩手大学, 農学部, 助教授 (20002256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 統一 岩手大学, 農学部, 助手 (20241490)
金田 義宏 東京農工大学, 農学部, 教授 (80152817)
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Keywords | フリーマーチン / 性染色体キメラ / PCR / 血中性ステロイドホルモン |
Research Abstract |
前年度の試験で用いた異性双子として生まれ,染色体およびPCR法によってフリーマーチンと診断された9頭(FM群)と,異性双子として生まれたが染色体およびPCR法によって正常雌牛と診断された1頭および単子で出生した雌牛4頭の計5頭(Normal群)を材料とした.これら生後4カ月齢の14頭にPMSGを1,000IU,1.5ないし2日後にhCGを1,500IU投与して,投与後14日まで隔日に採血し,血中estradiol-17β(E_2)値およびprogesterone(P)値をRIA法によって測定した.同時にEIAキット(オブチェックEIAキット)によって血中P値の測定を試みた. その結果,Normal群ではホルモン処置後に血中E_2値は上昇を開始し、8日にはピークに達して,その後は減少した.また,P値はE_2値の上昇に伴って上昇し、12日にはピークに達した.それに対して異性双子で出生し,性染色体キメラを示すFM群では血中E_2とP値のいずれも低い値で推移した. この結果より,異性双子で出生した雌牛の繁殖性を出生後の早期に調べる方法の一つとして,ホルモン処置とその後の血中性ステロイドホルモンの測定が有効であること,およびEIAキットを用いて血中P値を測定することにより簡便に判定できることが示唆された.
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[Publications] Fujisiro A.et al.: "A fast convenient diagnosis of the bovine freemartin syndrom using polymerase chain reation" Theriogenology. 43. 883-891 (1995)
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[Publications] 三宅陽一: "誰でも、どこでも、いつでもできる!「染色体標本作製用キット」の考案" 獣畜新報. 47. 141-142 (1994)
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[Publications] 藤代宋美ら: "性染色体キメラを有しながらも受胎した異性双子雌牛の一例" 東北家畜臨研誌. 17. 31-32 (1994)