1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06660421
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
児玉 治 茨城大学, 農学部, 教授 (00007791)
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Keywords | ジャスモン酸 / ファイトアレキシン / エリシター |
Research Abstract |
ジャスモン酸をイネ付傷部に滴下するとイネファイトアレキシンを多量に生成・蓄積した。ジャスモン酸の最適濃度は0.5mMであり、滴下後72ないし84時間で蓄積量は最大に達し以後減少した。ジャスモン酸によるイネファイトアレキシンのエリシター活性はリポキシゲナーゼの阻害剤であるノルジヒドログアイレチン酸による影響はまったく認められなかったが、塩化第二銅によるエリシター活性は著しく阻害された。したがって、ジャスモン酸または関連化合物がファイトアレキシン誘導の最終段階できわめて重要な作用している可能性が強く示唆された。 ジャスモン酸処理によりイネ葉には新たに分子量75,62,35,32,19および18KDのタンパク質が新たに誘導されていることを初めて確認し、今後これらの誘導タンパク質の機能を解明したい。
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