1994 Fiscal Year Annual Research Report
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06670005
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
井上 金治 埼玉大学, 理学部, 教授 (50091963)
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Keywords | 下垂体 / 濾胞星状細胞 / 細胞増殖 / 下垂体腫瘍 / 成長ホルモン / 成長因子 / TtT / GF細胞 / MtT / S細胞 |
Research Abstract |
1、共焦点レーザー顕微鏡によるFS細胞の特異な構造の観察: S-100タンパク質に対する抗体を使用し、FS細胞を蛍光抗体法で染色して共焦点レーザー顕微鏡で観察した。この結果、FS細胞が長い細胞質の突起を伸ばし、近傍のホルモン産生細胞を包み込む特異な構造が3次元的に鮮明に観察された。 2、濾胞星状細胞株(TtT/GF)細胞から分泌される生理活性物質の検索: TtT/GF細胞の培養によって得られたconditioned mediumが下垂体由来の成長ホルモン産生株(MtT/S)の細胞増殖を促すことを明らかにした。しかし、どのような因子が細胞増殖を促すかは明らかでない。一方、TtT/GF細胞とMtT/S細胞を混ぜてヌードマウスに移植したところ、TtT/GF細胞が下垂体のホルモン産生細胞(MtT/S)の腫瘍形成を著しく促進することが明らかになった。これらの結果は、濾胞星状細胞が近傍のホルモン産生細胞の増殖を促す何らかの生理活性物質を分泌していることを示している。この事は濾胞星状細胞の機能を考えるうえで極めて重要であり今後継続して研究したい。 3、FS細胞のモノクローナル抗体の作成: TtT/GF細胞およびブタ下垂体を使用してFS細胞を特異的に染色するモノクローナル抗体の作成が試みられた。現在、未だ、特異抗体の作成には成功していないが、現在その作成に向けて研究を進行している。
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[Publications] 井上 金治: "ホルモン分泌と漢方薬(神経・内分泌・免疫相関と漢方)" 毎日新聞JAMA日本語版付録. 1994. 18-19 (1994)
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[Publications] 井上 金治: "急速凍結置換固定法と免疫化学への応用" 月刊(細胞). 26. 507-511 (1994)
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[Publications] 井上 金治: "下垂体前葉に存在する濾胞星状細胞の形態と機能" 内分泌学の進歩(富士ホルモンカシファンシス記録). 12. 7-17 (1994)
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[Publications] C.Koyama et.al.: "Pituitary folliculo-stellate-like cells stimulate somatotropic pituitary tumor growth in nude mice" Endocrine Pathology. 6(in press). (1995)
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[Publications] S.Ogawa et.al.: "Structure and function of folliculo-stellate cells (FS cells) in the anterior pituitary gland with special reference to intercellular cmmunication between FS cells and glandular cells" Proceedings ofth Japan sooiely for comparutine Endocrinology. 9 (in press). (1994)