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1994 Fiscal Year Annual Research Report

ラット腸間膜における血管・リンパ管新生機構の形態学的研究

Research Project

Project/Area Number 06670012
Research InstitutionToyama Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

大谷 修  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (90127548)

Keywords血管新生 / リンパ管新生 / 腸間膜 / 免疫組織化学 / 超微細構造 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 走査電子顕微鏡 / ラット
Research Abstract

Compound48/80をラット腹腔内に投与すると,腸間膜の正常では血管・リンパ管の無い部分に血管とリンパ管が新生することが確かめられた。生体顕微鏡下では,細静脈や毛細血管から新生した毛細血管の芽の中を血球が流れ出す様子が観察された。BrdU投与後に,von Willebrand factorに対する免疫染色を施し,共焦点レーザー顕微鏡観察することにより,血管内皮細胞が既存の血管に沿ってのみならず,間質中でも盛んに分裂していることが明らかとなった。また,同様にBrdU投与後,デスミンに対する免疫染色し,共焦点レーザー顕微鏡観察することにより,BrdUを取り込んだデスミン陽性線維芽細胞様の細胞が間質中に多数認められた。また,デスミン陽性細胞が新生中の血管の先端に接している像もしばしば認められた。周皮細胞は次第に血管平滑筋の形態に移行していた。走査電顕観察でも,新生中の血管に線維芽細胞と周皮細胞との移行形と思われる細胞がしばしば認められた。これらのことから,線維芽細胞が周皮細胞さらに平滑筋へと分化する可能性が示唆された。また,周皮細胞は血管新生に際して内皮細胞のガイド役をしているものと思われた。以上の結果は現在論文にまとめているところである。
一方,新生中のリンパ管の基底膜がしばしば新生中の血管の基底膜と接している(共有されている)像が観察され,血管新生とリンパ管新生の間に密接な関係のあることが窮われたが,5'ヌクレオチダーゼに対する酵素組織化学で新生リンパ管が染色されないことなどから,リンパ管新生機構の詳細は透過電顕などにより次年度に研究することとした。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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