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1995 Fiscal Year Annual Research Report

長期血圧調節機構の中枢神経性メカニズム

Research Project

Project/Area Number 06670057
Research InstitutionKagawa Medical School

Principal Investigator

西田 育弘  香川医科大学, 医学部, 助手 (90172668)

Keywords血圧 / 長期調節 / 中枢神経 / 最後野 / 神経ホルモン統合機構 / 体液バランス / バゾプレッシン / ナトリウム嗜好性
Research Abstract

Area Postrema除去ウサギ群(APX群、n=6)およびシャム手術ウサギ群(INT群、n=6)にバゾプレッシン(0.25ng/kg/min) を5日間投与した。投与前5日間から投与後3日間までの13日間、代謝ケージにて水分およびナトリュウム(Na)バランスや、体重、血漿Na濃度、血漿浸透圧、ヘマトクリット、血圧、心拍数を測定した。
Area Postremaの処置後4週間以上の回復期間を経て後、実験に供じた。水分バランスはバゾプレッシン投与により、INT群では+35+9ml/dayから+53+8ml/dayに増加したのに対し、APX群では+37+13ml/dayから+12+13ml/dayに低下した。これは、INT群では水分貯留が生じたのに対し、APX群ではそれが生じないことを示す。このことは、INT群の平均体重は2683gから2815gに増加したのに対し、APX群では2678gから2685gと変化がなかったことからも示された。また、INT群ではバゾプレッシン投与により血漿Na濃度、血漿浸透圧、ヘマトクリットgがいずれも著明に低下したのに対し、APX群では低下しなかったことからも、水分貯溜に差の有ること示された。両群間にNaバランスの差は見られなかったが、APX群ではNaの摂取量が常に多いことが示された。平均血圧は、両群間に差はみられなかった。心拍数は、INT群では186+8bpmから167+6bpmに低下したのに対し、APX群では181+6bpmから175+6bpmへとあまり変化しなかった。この心拍数の、バゾプレッシング長期投与による抑制は、短期投与時に見られる抑制と類似していた。
これらの結果から、Area Postremaを介する、バゾプレッシンによる神経ホルモン統合機能は、長期的にも、水分代謝、Na嗜好性および心拍数に影響を及ぼしているが、血圧には強い影響力はない可能性が示唆された。
今後、両群間の内分泌学的および形態学的比較検討を行う必要が残された。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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