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1994 Fiscal Year Annual Research Report

抗コードファクター抗体の生物学的活性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06670299
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

岡 史朗  大阪市立大学, 医学部, 助教授 (40160650)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀田 久子  大阪市立大学, 医学部, 助手 (00165002)
矢野 郁也  大阪市立大学, 医学部, 教授 (60047008)
Keywords抗酸菌 / コードファクター / モノクローナル抗体
Research Abstract

平成6年度の研究予定の内、人型結核菌やBCGなどのMycobacterium ならびにRhodococcus、Nocardiaなどからミコール酸分子種の異なるコードアァクター及び類似構造物の単離精製を行い、それらの構造の解析を行った。これらのコードファクターを用いて単クローン抗体を作成しコードファクターの活性に対する修飾作用の検討を試みている。抗酸菌感染症患者に特異的にみられる抗コードファクター抵抗はIgGクラスであることから、IgGクラスの単クローン抗体を得て実験に供する予定であるが、現在のところ既に作成したIgMクラスの単クローン抗体をもちいて病原因子としてのコードファクター及び宿主で産生される抗コードファクター抗体の抗酸菌感染における役割の検討を行っている。まず抗酸菌感染防御の主体であるマクロファージにおけるコードファクターの作用と、これに対する抗コードファクター抗体の修飾作用を検討した。抗コードファクター抗体はマクロファージからコードファクターにより誘導されるIL-1ならびにcolocy stimulating factorの産生に対して抑制的に作用し、さらにコードアァクターにより惹起されるマウスの肺臓・脾臓での肉芽腫の形成に対しても抑制作用を示した。また、コードファクターで表面をコーティングした粒子を用いて、ヒト単球による貧食作用を調べたところ、コードファクターにより貧食が抑制される傾向が認められた。このコードファクター吸着粒子に抗コードファクター抗体を結合させると逆に単球による貧食作用の亢進が認められたことから、抗コードファクター抗体は細胞内寄生性菌の感染成立の初期においては促進的に作用するものと考えられた。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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