1995 Fiscal Year Annual Research Report
大学生の食事アレルギー調査と原因抗原物質に関する基礎的研究
Project/Area Number |
06670420
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF TOKUSHIMA |
Principal Investigator |
湊 義博 徳島大学, 保健管理センター, 教授 (00035768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古賀 哲郎 徳島大学, 医学部, 助手 (20093859)
大和 正幸 徳島大学, 医学部, 助手 (90210492)
島 健二 徳島大学, 医学部, 教授 (90028407)
太田 房雄 徳島大学, 医学部, 教授 (90035478)
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Keywords | 食事アレルギー / アンケート調査 / アレルギー / 大学生 / 健康診断 / アトピー |
Research Abstract |
アンケート調査の結果、総数3025名のうち無効回答は53名(17.5%)であった。また、アンケートの質問に答えとして採用することが出来なかった割合は全体の1.11%で、アンケート調査として無効な数は全体の2.86%となり、本調査はきわめて高い有効率となった。 一般にアレルギーの有無についてYesと答えた割合が25.2%(男15%、女10.2%)であり、食事アレルギーの有無についてYesと答えた割合は40%から50%前後であった。男女比率が等しい学部では、男女とも陽性割合は33.3%となった。原因食品については男性は26.4%、女性は25.3%が一つ以上の食品を原因食品として回答した。また学部の間には陽性率に大きい差が見られた。全体としては26.0%(99名)の学生が原因食品を特定した。 これら99人中41人(41.4%)が牛乳または乳製品を原因食品として答え、乳製品としてヨ-グルトやチーズが多かった。次いで多いのは卵類で、15/99(15.2%)であった。第3位は穀類で、99人中15人(15.2%)、次いで魚介類が多かった(99人中5人で6.0%)。その他としてアルコール、果物としてバナナやスイカ、または嗜好品としてコーヒーやチョコレートなどが特定された。全体として具体的原因食品多岐にわたり、インスタントラーメンから油もの、長いも等も挙げられた。 血清中のIgE測定に関しては、全自動EIA装置AEC-2000 POSEIDON II(Aloka、東京)による測定を試み、検量線として標準品の濃度との相関係数が0.9999となった。異常者と考えられる77検体について測定した結果、正常血清では140.2±218.01IUとなり、異常者のそれで195.4±234.9IUという値が得られ、異常者の値は正常者のそれよりも有意に(p=1.774,n1=77,n2=86)高い値となった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Ota, F., et al.,: "Immunochemical analysis and localization of a cell wall antigen of Streptococcus rattus with a specific monoclonal antibody." Zbl. Bakt.,. 282. 343-352 (1995)
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[Publications] 大和正幸、他: "分子遺伝学的手法を利用したS.mutansの同定" 日本細菌学雑誌. 50. 255- (1995)
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[Publications] 大栗美保、他: "大学生の食事アレルギー調査と原因抗原物質に関する基礎的研究 第一報 食事アレルギー調査の集計結果" 日本栄養・食糧学会誌講演要旨集. 178- (1995)
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[Publications] 高木篤編、斎藤肇、他著: "エッセンシャル微生物学" 医歯薬出版株式会社(印刷中), 740 (1995)
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[Publications] 大森俊彦、太田房雄、秋本茂、著: "微生物学" 朝倉書店, 315 (1995)