1995 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中発症者の生命予後および機能予後に影響を与える因子の研究
Project/Area Number |
06670421
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
近藤 弘一 愛媛大学, 医学部, 助手 (40195904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 弘一郎 愛媛大学, 医学部, 助手 (30243778)
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Keywords | 脳卒中 / 生命予後 / 機能予後 / データリンケージ / 比例ハザード |
Research Abstract |
1986年から1992年の7年間に愛媛県御荘保健所で登録された405名の脳卒中発症者のうち397名について,その生命予後および機能予後を調査しそれに影響を与えうる要因を検討した。さらに,同保健所管内の老人保健法による検診の累積受診者名簿とも照合し,発症者の発症前検診受診状況も把握した。 生命予後の検討にあたっては急性期としての発症時点および安定期としての在宅療養開始時点の2つの時点からの予後を検討した。 1)生命予後の検討では,全体の1年後の累積生存率は発症時点からは60.6%であり,在宅療養開始時点からは82.8%であった。 2)発症時点からの生命予後の検討では,年齢階級,発症時の意識障害,言語障害および発症前の検診受診の有無が予後と関連する要因と考えられた。 3)在宅療養開始時点からの生命予後の検討では,年齢階級,在宅療養開始時の意識障害,発症前の高血圧の有無および検診受診の有無が予後と関連する要因と考えられた。 4)機能予後に影響を与えうるものとしては,年齢階級,発症時の意識障害,運動障害,発症前の検診受診の有無が考えられた。 5)生命予後および機能予後に発症前の検診受診の有無が関連しており,検診受診群は発症の軽症化,社会的ケアの受入易さが考えられ,非受診群は発症前から虚弱老人であったことが影響したと考えられる。 6)発症者の情報とと検診データの照合により,2つのデータベースをデータリンケージすることによる新しい視点でのデータの活用の可能性が示された。
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