1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06670429
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
中島 健二 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (00237265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 弘明 京都府立医大, 医療技術短期大学部, 助教授 (70128693)
森 敏 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (40200365)
高梨 芳彰 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (40171459)
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Keywords | 老年期痴呆 / 認知機能検査 / DSM-IIIR |
Research Abstract |
京都府北部の久美浜町(人口1,3000)をフィールドにし、アンケート方式による予備調査を1994年6月に行なった。同町は65歳以上が25%を占め、全国平均の約2倍である。在宅の65歳以上(3269名 男1339名、女1630名 1994年6月1日現在)から回答を求めた(回答率:96.7%)。質問の内容は高齢者の住宅状況、現在の健康状態、現在加療中の病気、ADL、現在の精神的状態、就業状態等であった。痴呆に関係してくる認知機能の障害については介護者あるいは家人からの回答を参考にした。生活に困るほどの障害や低下を呈したのは記憶障害では2733人中72人、2.6%であり、以下判断力低下により日常生活に著しい困難が生じているのは2734人中77人、2.8%、周囲への関心度が全く欠如してしまったのは2523人中95人、3.8%であった。同年齢の高齢者に比べて明らかにぼけていると介護者や家人が判断したのは1.8%であった。アンケート調査に引き続き、同年8月に専門医による診察、諸調査により痴呆症の確定と分類を行なった。すなわち、主としてDSM-3Rの基準にのっとり痴呆の有無を判定し、ついでアルツハイマー病およびアルツハイマー型老年痴呆の診断にはNINCDS-ADRDAの基準を用いた。脳血管性痴呆との鑑別にはHACHINSKIスコアも参考にした。種々の神経心理学的検査(Mini-Mental State Examination、かな拾いテスト、迷路テスト、コース立方体テストなど)をも施行し、記銘力、認知・構成能力を含めた痴呆の程度も判定した。しかしながら、アンケートにより痴呆の疑いが強いと判断された者123名中、専門医による診断と検査ができたものは27名(22%)にとどまったため、1995年3月から再度、呼びかけをおこない、受診が困難な者に対しては医師による訪問診察を含め調査を開始した。
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Research Products
(1 results)