1994 Fiscal Year Annual Research Report
LAK細胞のヒト腫瘍細胞障害作用におよぼす腫瘍細胞温熱処理の効果
Project/Area Number |
06670501
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
中田 哲也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50211420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 弘有 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50207833)
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Keywords | LAK活性 / 温熱療法 / 腫瘍免疫 |
Research Abstract |
本研究の目的は、腫瘍細胞への温熱負荷がLAK活性の増強をもたらすかどうかを、in vitroの系で実験しあきらかにすることにある。平成6年度は、LAK活性測定のために51Cr release assayに変えてMTTassayを確立するための実験を行なった。ヒト肝癌細胞株であるHuh-6、HuH-7を対象として用い、viable cell測定のためのMTTの至適濃度、反応時間、細胞密度などを決定した。そして現在、ヒトLAK細胞の腫瘍細胞に対する細胞障害活性を、51Cr release assayとMTTassayにて測定し、比較検討を行なっているところである。また、温熱処理後の腫瘍細胞のviabilityについても、培養温度を37.0℃から45.0℃までとし、培養時間を様々に変えて検討を行なっている。 今後、腫瘍細胞を温熱処理後37.0℃で培養した時の増殖曲線を求め、温熱未処理の時の腫瘍細胞増殖曲線と比較して、温熱処理の腫瘍細胞増殖に与える影響について検討する。また、温熱処理および未処理腫瘍細胞に対するLAK活性を測定し、腫瘍細胞に温熱負荷を加えることでLAK細胞の腫瘍細胞障害作用が増強するかどうかについても検討を行なっていく。さらに、大腸癌患者を対象として、患者よりPBLと腫瘍細胞を採取して、患者LAK細胞の温熱処理および未処理腫瘍細胞に対するLAK活性を測定して、LAK細胞のヒト腫瘍細胞障害作用におよぼす腫瘍細胞温熱処理の効果についての検討を行なう。
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