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1995 Fiscal Year Annual Research Report

局所由来のクローン化T細胞を用いたHTLV-I関連疾患の成因の分子免疫学的解析

Research Project

Project/Area Number 06670509
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

佐川 公矯  久留米大学, 医学部, 教授 (20140650)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 望月 學  久留米大学, 医学部, 教授 (10010464)
KeywordsHTLV-I / ぶどう膜炎 / HTLV-Iぶどう膜炎 / クローン化T細胞 / T細胞クローン / サイトカイン / IL-6 / T細胞抗原レセプター
Research Abstract

1. HTLV-Iぶどう膜炎の発症機構を解明する目的で、in vitroのモデル実験系で解析した。
2.まず、HTLV-Iぶどう膜炎の患者2名の前房水、および硝子体液より浸潤細胞を採取し、その中から94種類のクローン化T細胞(その内55種類がHTLV-Iに感染しており、ウイルス粒子,ウイルスDNA,ウイルス蛋白が陽性であった)を樹立した。また、末梢血より36種類(その内13種類がHTLV-Iに感染していた)のクローン化T細胞を樹立した。そして、これらのクローン化T細胞を培養・維持し、研究に用いた。
3.蛍光抗体法によって、クローン化T細胞の膜マーカーを調べたところ、ほとんどのクローン化T細胞はCD3およびCD4が陽性で、少数のクローン化T細胞がCD3およびCD8が陽性であった。B細胞およびマクロファージのクローン化細胞は認められなかった。
4.これらのクローン化T細胞のT細胞抗原レセプターを解析したところ、すべてのクローンで異なっており、眼炎症局所に浸潤しているT細胞はモノクローナルではなく、ポリクローナルであることが分かった。
5. HTLV-Iに感染しているクローン化T細胞の培養上清について、各種サイトカイン(IL-1α, IL-2, IL-3, IL-4, IL-6, IL-8, IL-10, TNF-α, IFN-γ, GM-CSF)の産生量をELISA法で測定すると、IL-1α, IL-3, IL-6, IL-8, TNF-α, IFN-γ,およびGM-CSFを大量に産生していた。また、少量ながら、IL-2,およびIL-10も産生していた。
6.以上の結果から、眼炎症局所にポリクローナルに浸潤したHTLV-I感染T細胞が産生分泌する炎症性のサイトカインが、HTLV-Iぶどう膜炎の発症機構に深く関与していると考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Kimitaka Sagawa: "Immunopathological Mechanisms of Human T Cell Lymphotropic Virus Type 1 (HTLV-I) Uveitis" J. Clin. Invest.95. 852-858 (1995)

  • [Publications] Kazuhiro Masuoka: "Polyclonal Use of T-Cell Receptor a for Human T-Cell Lymphotropic Virus Type 1-Infected T Cells" Invest. Ophthalmol. Vis. Sci.36. 254-258 (1995)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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