1995 Fiscal Year Annual Research Report
トランスジェニックマウスを用いたC型肝炎ウイルスによる肝発癌・肝炎発症機構の解明
Project/Area Number |
06670522
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
小池 和彦 東京大学, 医学部(病), 助手 (80240703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森屋 恭爾 東京大学, 医学部(病), 助手
四柳 宏 東京大学, 医学部(病), 医員 (30251234)
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Keywords | C型肝炎ウイルス / エンベロープ蛋白 / トランスジェニックマウス / 肝炎 / 肝癌 / ワクチン |
Research Abstract |
C型肝炎ウイルス(HCV)感染のモデルを目的として、HCVエンベロープ遺伝子を導入したトランスジェニックマウスを作製した。得られた初代マウスから3系統を選び,F1世代同士を掛け合わせて導入遺伝子についてホモとなったマウスのラインを樹立した。F1マウスの肝組織でのHCVエンベロープ遺伝子の発現を検討したところ、E1、E2遺伝子転写産物ともにトランスジェニックマウス肝組織中に比較的高レベルに発現が認められた。ついで、抗体を用いてウエスタンブロットを行ったところ、予想された大きさのE1、E2蛋白が同定された。こトランスジェニックマウスは、HCV言えdをもつトランスジェニックマウスとしては世界で初のものであり、HCV感染のモデルとして極めて有用と考えられる。
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