1994 Fiscal Year Annual Research Report
CCK Releasing Peptideの精製及びアミノ酸配列の決定
Project/Area Number |
06670582
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
中野 幾太 昭和大学, 医学部, 助手 (20201668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野津 史彦 昭和大学, 医学部, 助手 (30221485)
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Keywords | 膵外分泌 / CCK releasing peptide / STC-1 cell |
Research Abstract |
本研究では、CCK Releasing Peptide (CCK-RP)の高純度精製に必要な、精度の高いCCK分泌活性性測定系を確立するため、小腸腫瘍由来培養CCK分泌細胞であるSTC-1細胞を用いたCCK分泌活性測定系について検討した。STC-1細胞をアミノ酸、Bombesin等にて刺激し、単離小腸上皮細胞(I細胞を含む)と比較した。STC-1細胞は、これらの刺激物質に対して単離小腸上皮細胞と同様に刺激を受け、これらの刺激はStaurosporine,Carphosin,H-7,W-7等のcalcium cannel inhibitorにより抑制された。また、STC-1細胞はラット小腸灌流液より部分精製したCCK-RPにより強く刺激された。以上より、STC-1細胞がCCK-RPの分離精製に有用であることが確認された。つぎに、STC-1細胞のCCK分泌に関して、部分精製したCCK-RPによる刺激を中心に検討した。CCK-RPによるSTC-1細胞のCCK分泌はcalcium依存性でありstaurosporine等のcalcium cannel inhibitorにより抑制された。CCK-RPによるCCK分泌刺激作用は容量依存性で、STC-1細胞を用いることにより定量的にCCK-RPの活性が測定できるものと考えられた。CCK-RPの活性は、HPLCによる分離で特定のfractionに存在するが、同様にCCK分泌作用を持つmonitor peptideの様なtrypsin活性の阻害作用は有しなかった。今後の精製には多量の灌流液が必要と考えられた。
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