1994 Fiscal Year Annual Research Report
咳嗽の発現機構と治療の研究:気道炎症におけるタキキニンの役割
Project/Area Number |
06670622
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
興梠 博次 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (00178237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 哲朗 熊本大学, 医学部・附属病院, 医員
安藤 正幸 熊本大学, 医学部, 教授 (00040204)
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Keywords | サブスタンスP / 喘息 / ニューロキニンA / 接着因子 / 好酸球 |
Research Abstract |
現在、乾性咳嗽が長期に続いている患者の気管支組織の集積をしている。また、気道のサブスタンスPの染色を進めている。サブスタンスPの染色が不十分なので、他の物質、ニューロキニンA、あるいは、接着分子ICAM-1、VCAM-1を染色してその技術と抗体の再検討をしているところである。また、神経と肥満細胞の接点の検討を課題にしているが、肥満細胞の染色は成功している。今後、乾性咳嗽患者の喀痰の細胞分画、気道組織の細胞分画、接着分子、好酸球からの分泌される蛋白について検討していく予定である。現在、接着分子については染色に成功しているので、その技術を拡大していきたい。動物モデルの研究は、免疫反応による気道の炎症で、現在サブスタンス遊離の促進が引き起こされているか否か、の検討中である。 現在、乾性咳嗽の患者の気道の組織票本の集積が順調に進行中である。気道のサブスタンスPの染色が、まだ、成功していないので抗体の再検討をしなくてはならない。しかし、接着分子については成功しているので、今後、接着分子、炎症細胞とサブスタンスPとの関連を発展させていきたい。肥満細胞の染色は成功した。動物モデルの研究は、免疫反応による気道の炎症で、現在サブスタンスP遊離の促進が引き起こされているか否か、の進行中である。
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[Publications] Kohrogi H: "Bronchoconstriction due to esophageal stimulation by hydrochloric acid is potentiated by neutral endopeptidase inhibitor in gunea pigs in vivo." Am.J.Respir.Crit.Care.Med.149. A474
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[Publications] 興梠博次: "喘息と神経ペプチド" アレルギーの領域. 1. 18-22 (1994)