1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06670633
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
工藤 翔二 日本医科大学, 医学部, 教授 (40256912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 圭 日本医科大学, 医学部, 助手
青山 昭徳 日本医科大学, 医学部, 助手
弦間 昭彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (20234651)
渋谷 昌彦 日本医科大学, 医学部, 助教授 (50142534)
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Keywords | ヒト肺癌細胞株 / 転移 / インテグリン |
Research Abstract |
1.ヒト肺癌高転移株の樹立 ヒト非小細胞肺癌株PC9をヌードマウスの尾静脈より静注し、形成された肺転移巣を無菌的に取り出し、再び培養に戻す操作を繰り返し、現在8代(PC9/F8)まで継代が進み、親株の転移率が10〜20%に対し、PC9/F8は40〜50%の転移率を有するようになった。今後さらに継代を進め、より転移率の高い株を樹立する予定である。 2.転移に関わる因子についての検討 (1)Attachment assay in vivoにおいてもPC9/F8は親株に比し、著明な再構成基底膜(マトリジェル)への接着能の亢進が認められた。さらにその主要な構成成分であるラミニン、タイプIVコラーゲン、フイブロネクチンへの接着能について検討したところ、ラミニンとタイプIVコラーゲンへの接着能の亢進が認められた。よって癌の高転移性に関与する因子として、VLA2などのインテグリンの癌細胞における過剰発現が推測され、インテグリンの発現についてフローサイトメトリーを用い検討する予定である。 (2)invasion assay in vivoにおいてPC9/F8は親株に比し、著明な浸潤能の亢進が認められた。しかし、boyden chamberを用いた浸潤能には、接着能、マトリックスメタロプロテナーゼ(MMP)などによる基質溶解能、運動能が影響すると考えられているので、接着能以外の因子の関与を確かめるために、ザイモグラムによるMMP2とMMP9の検討や、Chemotaxis assayを現在行っている。
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