1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06670658
|
Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
古谷 博和 九州大学, 医学部, 助手 (60253415)
|
Keywords | パーキンソン病 / CytochromeP450 / ポリモルフィズム / ハプロタイプ解析 / debrisoquine hydroxylase (CYP2D6) |
Research Abstract |
平成7年度は若年成人発症パーキンソン病(YOPD)群8名、パーキンソン病(PD)18名、対照群55名(PDではない70歳以上の高齢者13名を含む)のゲノムDNAのCYP2D6遺伝子の変異のうち、Smithらの方法に従いB変異を、Tuneokaらの方法に従いエクソン6の中のHhaIRFLPを分析した。欧米ではCYP2D6のB変異ホモのpoor metaboliser頻度がPDで有意に多く、CYP2D6がPDの危険因子と考えられているが、日本人ではこの変異の頻度はきわめて少なく、われわれのYOPD例にもB変異が認められず、CYP2D6とPDとの関連を評価するのには不適当であった。 そこで日本人で変異の頻度が高いと報告されたエクソン6内のHhaIRFLPを分析した。その結果、YOPDおよびPD群とも、PDで多いとされる変異ホモの型が認められず、遺伝子ハプロタイプの分布も対象との間に有意差を認めなかった。最終的な結論を得るためにはさらに多数の検討が必要であるが、CYP2D6エクソン6内の変異はYOPDにおいてもPDにおいても一般的な発症の危険因子と言えないと考えられた。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Yasutaka T: "Molecular analysis of X-linked adrenoleukodystrophy patients" J Neurol Sci. 131. 58-64 (1995)
-
[Publications] Furuya H: "Genetic polymorphism CYP2C9 and its effect on warfarin maintenance dose repuirement in patients undergoing anticoagulation therapy" Pharmacogenetics. (in press).