1994 Fiscal Year Annual Research Report
ミクログリアに特異的に作用する新規・増殖分化因子に関する研究
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06670681
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
菊池 愛子 国立精神・神経センター, 神経研究所・微細構造研究部, 研究員 (70159010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加茂 功 国立精神, 神経センター・神経研究所・微細構造研究部, 室長 (70108489)
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Keywords | ミクログリア / モノサイト / マクロファージ / 増殖因子 / 細胞分化 / 造血系 / 胸腺 |
Research Abstract |
筋様細胞の大量培養:ラット由来871207B細胞が人工合成培地に良く適合し、強力に当該細胞分化増殖因子を産生しているので、本細胞をローラーボトルで大量培養し、この培養上清を分離精製の出発材料とできた(加茂)。 活性因子の分離と精製:上記材料を硫安分画、DEAE-セファローズCL-6B、ハイドロキシアパタイト、ConA-アフィニティクロマトグラフィー、HPLCゲル濾過、逆相HPLC等を用いてマクロファージ系細胞増殖活性能を指標に精製した(加茂)。 精製活性因子に対するポリクローナル抗体の作成:上記の精製法で得た活性因子を抗原としてマウスに免疫し、モノクローナル抗体を入手した、モノクロナル抗体も作成中である(菊池)。 活性因子遺伝子クローニングと細胞内遺伝子発現:当該細胞増殖因子産生細胞からmRNAを抽出し、cDNAを合成し、精製因子のアミノ酸配列から適当と考えられるPCRプライマーを用いて増幅し、種々の組み合わせのなかより得られたcDNAクローンのシークエンスを検討し、各アミノ酸配列の順序を推定した。現在、発現効率の高い組織をノーザンブロット法で検索し、当該組織のcDNAライブラリーを用いて遺伝子クローニングヲ図っている(菊池)。 ミクログリアにおける当該因子の受容体と脳内における当該因子類似物質の探索:二種の因子に対する抗体を用いて、培養細胞、胸線。脳組織を対象にその発現部位を探索した(菊池)。 これらの成果の一部を、国際筋・神経学会(7.10&7.12.1994)、日本生化学会総会(9.8.1994)日本癌学会総会(10.19&10.19.1994)にて発表したほか、Imuunology誌に投稿し、受理された。
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Research Products
(1 results)