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1994 Fiscal Year Annual Research Report

新・降圧物質アドレノメデュリンに関する実験モデルを用いた病態生理学的研究

Research Project

Project/Area Number 06670732
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research Institution宮崎医科大学

Principal Investigator

坂田 純一郎  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (30253818)

Keywords生理活性ペプチド / アドレノメデュリン / 病態生理 / ラジオイムノアッセイ / 高血圧自然発症ラット
Research Abstract

血小板内cAMP増加活性や血圧降下作用をもつ、新しい生理活性物質・アドレノメデュリン(AM)に関する病態生理学的研究についての平成6年度の研究実績は以下の通りです。
1)実際に組織中や血中のラットAMを測定するために、合成ペプチドおよびAMのC末端領域を認識する抗ラットAM抗体を準備して、ラジオイムノアッセイ測定系のシステムを確立した。
2)この測定系を用いて正常ラットにおけるAMの各組織中や血液中の濃度を測定した結果、副腎、肺、心房で10-20 fmol/mg wet tissueと比較的高濃度のAMが検出され、また下垂体や甲状腺の組織において低濃度ながらAM免疫活性が存在することが初めて示された。血漿中にもAMは3-4 fmol/mlの濃度で存在した。一方、副腎や心房などのAMが存在する代表的な組織について、逆相高速液体クロマトグラフィやゲル濾過にかけて分子型について検討を行った結果、各組織中のAM免疫活性の溶出位置は合成AM標品と完全に一致することを確認できた。
3)高血圧症との関連を調べる目的で、高血圧自然発症ラット(SHR)を実験モデルにWKYラットを対照として上記で確立したラットAMのラジオイムノアッセイ系を駆使して副腎をはじめ各組織中あるいは血漿中のAMを測定し比較検討を行った。さらにSHR、WKYの各組織よりメッセンジャーRNAを抽出し、既にクローニングされたラットAMcDNAをプローベにノーザンブロット解析を行い、自然発症高血圧におけるAM遺伝子の発現の変化を調べた。その結果、SHRでは副腎や心房等において対照ラットと比較して有意に組織内AM濃度は上昇しており、また組織におけるAMの遺伝子発現もSHRでは対照群より明らかに亢進していることが判明し、これらの結果よりAMが高血圧症に対する生体の防御機構に関与していることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Junichiro Sakata: "Distribution and characterization of immunoreactive rat adrenomedullin in tissue and plasma" FEBS Letters. 352. 105-108

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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