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1994 Fiscal Year Annual Research Report

乳児白血病の細胞系列特異的転写因子の発現による分類

Research Project

Project/Area Number 06670759
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

伊藤 悦朗  弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (20168339)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 荒井 宏治  弘前大学, 医学部, 助手 (40232011)
土岐 力  弘前大学, 医学部, 助手 (50195731)
Keywords巨核球 / 組織特異的転写因子 / NF-E2
Research Abstract

1.ヒトNFE-2cDNAのクローニング
赤血球特異的転写因子NF-E2は、分子量45kDaの蛋白(p45)と分子量18kDaの蛋白(p18)との複合体である。ヒトのp18 NF-E2 cDNAはまだクローニングされていない。しかも、p18 NF-E2は単一の分子ではなくmaf K,maf G,maf Fの少なくとも3つ分子種が存在する可能性がある。我々はマウスのp18 NF-E2(maf K)をプローブとして4種類のライブラリーをスクリーニングし約50個の陽性クローンを得た。現在その塩基配列の解析が進行中である。今までにクローン化が確認できたものはヒトmafGおよびmafKであるが、その他にも別のmafファミリーの遺伝子が単離されてきたので、塩基配列の解析を急いでいる。
2.巨核球分化に伴うlineage特異的転写因子群の発現パターンの解析
巨核球へ分化誘導可能な細胞株(K562,HEL,UT-7,MGS,Meg 01,CMK)にフォルボールエステルの一種PMAを作用させ、巨核球分化に伴うGATA転写因子群とp45 NF-E2のmRNAレベルの発現量の変化をノーザンブロットを用いて経時的に解析した。その結果、ほとんどの細胞株でGATA-1因子とともにp45 NF-E2mRNAのダウンレグレーションが認められた。一方、UT-7/EPOは、PMAで巨核球へ分化誘導がかからないUT-7の亜株であるがこの細胞株においてはp45 NF-E2mRNAのダウンレギュレーションが認められなかった。この実験結果はNF-E2因子が巨核球分化に重要な役割を持っていることを示唆しおり、NF-E2因子の発現量の解析は白血病の分類に役立つものと考えられた。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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