1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06670770
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
五十嵐 隆 東京大学, 医学部(分), 講師 (70151256)
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Keywords | C9欠損症 / スプライシング異常 |
Research Abstract |
C9欠損症患者のリンパ球よりmRNAを分離し、Northern blotを施行した。2名の患者ではC9mRNAが認められなかった。残りの6名の患者のC9mRNAはサイズ、メッセージ量共に異常は見られなかった。 C9欠損症患者のgenomic DNAを精製し、Southern blotを施行した。Bam H1,Ecor R1,Pst 1,Taq 1切断後にC9 cDNAにてハイブリダイズしたが、C9mRNAの認められなかった2名の患者を含め、Southern blot上に異常なバンドの出現は見られなかった。 C9 mRNAの見られない2名の患者のC9 genomic DNAのエクソン部分をPCRにて増幅し、DNA解析を行った。血族結婚の家系の患者1名において、第4エクソンに隣接部分のイントロンのGT‐‐‐‐‐‐AGがTT‐‐‐‐‐‐AGに変異していることが判明した。その結果C9 mRNAの合成時に本来スプライスされる第5イントロンのDNA部分がmRNAとして読みとられstop codonが形成されことが判明した。このサイズの短いC9 mRNAは形成されるもののすぐに分離されるためにNorthern blotにてC9 mRNAが検出されないものと思われた、 現在、患者のC9 mRNAをダイレクトシークエンス中である。
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