1994 Fiscal Year Annual Research Report
気管支喘息、アトピー性皮膚炎児のIgE産生の抑制とステロイド剤の影響
Project/Area Number |
06670803
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
森田 英雄 高知医科大学, 医学部, 講師 (00145129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉繁 隆信 高知医科大学, 医学部, 教授 (50117032)
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Keywords | コルチコステロイド / サイトカイン / 気管支喘息 / アトピー性皮膚炎 |
Research Abstract |
1.気管支喘息発作時の血清中内因性コルチゾールが高値であった。 2.血清中コルチゾールはリンパ球サブセットに影響を及ぼさず、喘息発作の有無別サブセットには、著変がなかった。 3.喘息発作時のリンパ球のIFN-γ産生は著明に低下するが、IL-4産生には軽度の低下が認められた。IL-4/IFN-γ比は気管支喘息発作時に高値であった。喘息発作時のリンパ球はIL-4産生が優位となっており、その一因として血清コルチゾールの高値が考えられた。 4.アトピー性皮膚炎ではIFN-γ産生が低値である。IL-4の産生は有為な変化を認めなかった。 5.アトピー性皮膚炎、気管支喘息発作時のリンパ球、IL-2産生も低値であった。 以上のことから、アトピー性皮膚炎、気管支喘息発作時のリンパ球はTh_1系の機能が低下していることが明らかになった。このことはIg産生亢進の一因と考えられた。
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