1995 Fiscal Year Annual Research Report
携帯型加速度センサーを用いた小児の日常活動性の評価と運動処方
Project/Area Number |
06670842
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
福原 仁雄 近畿大学, 医学部, 助手 (10228926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 毅 近畿大学, 医学部, 助手 (30268403)
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Keywords | 日常活動性 / 加速度センサー / 携帯型運動量計 / 呼気ガス分析 / 運動負荷試験 |
Research Abstract |
【本年度の研究方法】垂直ベクトルと前後ベクトルの比と相乗平均ベクトルの積分値との積を計算すると、酸素摂取量とより高い相関が認められた。6〜17歳の健康小児27人(男児18人、女児9人)に対して、運動量計を携帯させてトレッドミル負荷試験を行い、前述のようにして計算された運動量が性別や運動負荷プロトコルによって、どのような影響を受けるか検討した。 【得られた結果】(1)修正Bruce法による負荷を行った男児10名の体重当たりの酸素摂取量(y)と運動量(x)との間には、y=10.00Ln(x)-43.3,R^2=0.91,p<0.01の相関が認められた。(2)同じプロトコルによる負荷を行った女児9名では、y=7.99Ln(x)-31.0,R^2=0.91,p<0.01の相関が認められ、女児では男児に比べて有意に回帰直線の傾きが小さかった。(3)より短い運動時間のDash法による負荷を行った男児8名では、y=9.02 Ln(x)-36.4,R^2=0.97,p<0.01の相関が認められ、急速負荷を行った場合でも回帰直線の傾きには有意差はなかった。(4)しかし、回帰直線の切片の高さは急速負荷法でやや高く、運動時間が短すぎるために運動に見合った酸素摂取量が得られていない可能性が考えられた。 【研究総括】(1)垂直ベクトルと前後ベクトルの積分値の比は、運動の方法あるいは効率を表す良い指標となり得る。(2)垂直ベクトルと前後ベクトルの比と相乗平均ベクトルの積分値との積を計算して得られた運動量は、運動の方法や負荷のプロトコルに左右されることなく、身体活動性を客観的に評価できる可能性が示された。
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[Publications] Fukuhara H, Sunakawa A, Fukuda T, Yokoyama T.: "Evaluation of physical activity in children using acceleration sensor. (Abstract)" Japanese Circulation Journal. 59. 378-379 (1995)