1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06670846
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Research Institution | Kyoto Bunkyo Jr. college |
Principal Investigator |
森 忠三 京都文教短期大学, 児童教育, 教授 (10025562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 順子 京都文教短期大学, 家政学科, 教授 (30076880)
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Keywords | 介入研究 / 多介入研究 / 女子学生の食生活 / 女子学生のライフスタイル / 疫学 |
Research Abstract |
平成8年度の研究計画は順調に進行した。 1新しく開発した多介入研究 われわれは、多介入研究multiple intervention studyを新しく開発した。従来の介入研究は、介入のない群と、介入のある群との比較研究であった。われわれの提案している多介入研究は、介入のない群と、いろいろな程度に介入のある群との比較研究を目標にしている。いろいろな程度に介入のある群とは、介入度の低い群と介入度の高い群としてもよい。この方法によると、介入の程度を明確にできるという利点がある。この方法を使用すると、研究者が、介入の条件を設定することが可能になり、従来の介入研究に較べて、より高度に組織化されているので、介入研究が実験研究であるという側面がより強調される。 2われわれの研究の成果 (1)対象:京都府内都市部に位置する某短期大学の学生622名が対象で内訳は介入度の高い群A群110名・介入度の低い群B群234名・介入のない群C群278名である。 (2)調査時間:第1回目は1年生の4〜5月、第2回目は2年生の卒業前の1月に調査を行った。(3)調査項目:食生活に関する38項目、生活状況に関する10項目、健康状況に関する30項目の計78項目である。(4)結果:食生活・生活状況・健康状況については、介入度の高い群A群は介入前と比較して好ましい変化が有意に認められた。介入度の低い群B群は介入前と比較して好ましい変化が軽度に認められた。介入のない群C群では、介入前と比較して有意差は認められなかった。(5)結語:食生活・生活状況・健康状況については、介入度の高い教育の有効性が認められた。われわれの提案した多介入研究の有用性が認められた。この成果は「女子学生の食生活とライフスタイルに対する介入研究」と題して日本小児保健学会雑誌掲載が予定されている。
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[Publications] 池田順子: "「食品群摂取頻度調査結果のスコア化による評価の妥当性について」" 日本公衆衛生学雑誌. 42・10. 829-842 (1995)
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[Publications] 池田順子・森忠三: "「女子学生の食生活と行動に対する介入研究-(第2報)介入の効果」" 第43回日本小児保健学会講演集. 350-351 (1996)
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[Publications] 池田順子・森忠三: "「女子学生の食生活とライフスタイルに対する介入研究」" 小児保健研究. 56(掲載予定). (1997)