1995 Fiscal Year Annual Research Report
接触アレルギー感作成立におけるB7/BB1抗原の役割の分子生物学的解析
Project/Area Number |
06670855
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
横関 博雄 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (90210608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 剛 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (50239050)
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Keywords | ランゲルハンス細胞 / B7-2(CD86) / B7-1(CD80) / Tリンパ球 / 接触アレルギー / アトピー性皮膚炎 |
Research Abstract |
接触アレルギーの発症においてヒトランゲルハンス細胞(LC)のcostimulatory moleculeが重要な働きを果たすことを解析するためにヒトの正常皮膚を器官培養してCD80(B7-1),CD86(B7-2)がLCに発現することを確認した。また、CD86抗原はハプテン刺激により強く発現することも証明した。トリプシン処理にて分離した表皮細胞からLCを純化し、培養後CD86抗原及び CD86mRNAをLCが発現することをWestern-Blotting methodにて70Kdのバンドとして,RT-PCR法では833bpとして確認した。次に、接触アレルギー病変部におけるLCのcost imulatory moleculeの発現レベルを解析するために免疫組織化学的に正常皮膚、接触アレルギー病変部、アトピー性皮膚炎病変部、乾癬病変部のCD80,CD86の発現を検討したところ正常皮膚ではCD80,CD86共に認めず接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、乾癬では,LCのCD86がCD80より有意に強く発現していた。接触アレルギーの病変部では7症例の29%である2症例しかCD80を発現しないが57%である4症例でCD86が発現していた。このことは、これらの病変部ではCD86が重要な働きをすることを示唆する。 また、機能の点でもMLR,抗原特異的Tリンパ球増殖試験でもCD86が主に働いていることが示唆された。マウスの接触アレルギーの実験系でもランゲルハンス細胞のCD80,CD86共に機能するがCD86の方が,重要な役割を果たすことを報告しており(1995年日本免疫学会総会学術集会記録:片山一朗他)、アレルギー性接触皮膚炎では、ハプテン刺激、KCよりのサイトカインによって発現したcostimulatory molecule特にCD86がTリンパ球活性化に重要な役割を果たすことが示された。
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[Publications] Hiroo Yokozeki: "Functional CD86(B7-2) on cultured human Langerhas cells" J.Invest.Dermctol.(in press). (1996)
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[Publications] Hiroo Yokozeki: "Experimental Study for the development of an in vitro Test for contact allergens" Int Arch Allergy Inwvnel. 106. 394-400 (1995)
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[Publications] 横関 博雄: "成人型アトピー性皮膚炎の重症度点数化の検討" 日本皮膚科学会誌雑誌. 105. 707-712 (1995)
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[Publications] 横関 博雄: "アトピー性皮膚炎Q&A(西岡清著)" 医薬ジャーナル社, 141 (1995)