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1994 Fiscal Year Annual Research Report

アトピー性皮膚炎

Research Project

Project/Area Number 06670884
Research InstitutionSt. Marianna University School of Medicine

Principal Investigator

溝口 昌子  聖マリアンナ医科大学, 皮膚科, 教授 (30010250)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河 陽子  聖マリアンナ医科大学, 皮膚科, 助手 (10082273)
碇 優子  聖マリアンナ医科大学, 皮膚科, 講師 (70212727)
Keywordsアトピー性皮膚炎 / 病変皮膚T細胞クロナリティー / RT-PCR
Research Abstract

〔目的〕:アトピー性皮膚炎(AD)の皮疹の組織学的特徴はT細胞を主体とする単核球浸潤であり、何らかの抗原に反応してADの病態成立に関与していると考えられる。今回、RT-PCR/SSCP法を用いて、患者皮膚に抗原特異的T細胞の集積がみられるか否かにつき検討した。
〔方法〕:治療前のAD患者5例に病変部2カ所の皮膚生検を施行、また同患者の末梢血を採取し定法により単核球を分離した。得られた皮膚組織、単核球からmRNAを注出、cDNAに変換した後、ファミリー特異的Vβプライマーを用いたRT-PCR/SSCP法によりT細胞レセプターβ鎖のCDR3領域を解析、病変皮膚と末梢血のT細胞クロナリティーにつき検討した。
〔結果〕:RT-PCRの結果、全てのVβにおいてPCR産物が検出されたことから、病変部のT細胞レセプターβ鎖について全てのVβファミリーをもつT細胞が集積していることがわかった。このPCR産物をSSCPにより検討すると、病変皮膚には各Vβにつき数本ないし十数本のバンドが認められ、T細胞が病変部にオリゴクローナルに集積していることが判明した。さらに病変部の2カ所でそれぞれ認められたバンドのパターンを比較すると、これらのバンドのうちの10〜20本が2カ所の皮膚に共通して認められ、異なる2カ所の病変部に共通するT細胞クローンが存在することがわかった。一方、末梢血の解析結果はほぼスメアパターンとなり、わずかに認めるバンドも皮膚と共通のものはなかったことから、皮膚にみられた共通のT細胞クローンは末梢血中には存在しないものと考えられた。
〔結語〕:この結果は、AD患者の病変皮膚において、特異抗原により刺激された抗原特異的T細胞がオリゴクローナルに、かつ皮膚の異なる場所に共通性をもって集積していることを示唆する。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 高浜英人: "アトピー性皮膚炎患者皮膚への抗原特異的T細胞クロノタイプの集積" 日本免疫学会総会・学術集会記録. 24. 634 (1994)

  • [Publications] Hideto Takahama: "Accumulation of T cell clonotypes in the skin lesions of patients with a topic dermabitis" The Journal of Investigative Dermatology. 104(in press). (1995)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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