肝外胆管癌放射線治療における上部消化管障害軽減に関する実験的研究

1994 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 06670893
• Research Institution: Hokkaido University
• Principal Investigator: 宮坂 和男 北海道大学, 医学部, 教授 (60001939)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 佐治 裕 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (90250448)
• Keywords: 胆管癌 / ティシュー・エクスパンダー

Research Abstract

1、腹腔内留置用のtissue expanderを購入し、家兎を頚静脈全身麻酔に開腹し、肝下面への留置後、閉腹下。家兎の術後経過は順調で特に留置に伴う合併症の発生や変化を認めず、tissue expanderの腹腔内への留置は安全に行えることが確認できた。
2、放射線治療計画用CT撮像、放射線照射のためのアクリル製家兎固定具を購入し、CT撮像条件、照射条件等の決定のための基礎実験中である。
3、再々発骨盤内腫瘍2症例において全身麻酔開腹下にtissue expanderの留置を施行、引き続きCTを用いた3次元治療計画を施行、急性期障害なく放射線治療を施行可能であった。
4、1994年11月第16回国際癌会議(インド、ニューデリー)におい“RADIOTHERAPY DEDICATED CT SYSTEM-RT-CT SYSTEM THE HOKKAIDO UNIVERSETY EXPERIENCE"の研究発表を行った。
5、1994年11月第30回日本医学放射線学会秋季臨床大会シンポジウムにおいて「胆管悪性腫瘍の画像診断と非観血的治療-放射線治療の進歩」の口演を行った。