1994 Fiscal Year Annual Research Report
超高速MRIを用いた睡眠時無呼吸症候群における咽頭部の動きの定量的解析
Project/Area Number |
06670922
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
太田 吉雄 鳥取大学, 医学部, 教授 (50031977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 雄一 鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (50213179)
周藤 裕治 鳥取大学, 医学部, 助教授 (10135858)
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Keywords | MRI / 睡眠時無呼吸症候群 / 咽頭 / 超高速MRI |
Research Abstract |
我々は、核磁気共鳴画像(MRI)の超高速撮像法を用いて睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者に対する検査方法を確立し、咽頭部の閉塞部位に対する有用性を示してきた。 平成6年度では、超高速MRIを用いてSASの症例及び正常volunteerの覚醒時及び睡眠時の撮像を行い、画像データを光ディスク及び光磁気ディスクに保存するとともに、同一例に対して睡眠ポリグラフィー(PSG)を施行、解析を行った。 SASの咽頭閉塞部位は中咽頭単独型と中咽頭と下咽頭との混在型とに大きく二分でき、後者は、PSGにて、無呼吸指数、動脈血酸素分圧等の重症度が高い傾向にあることが確かめられた。しかしながら、MRIの画像データをコンピューターに取り込む際に、時間を要する点、定量評価の再現性等のシステムの改善が必須であった。 そこで、画像データの取り込み法を改善し、短時間にて、取り込み、ファイリングするソフトウェアーを開発した。引き続いて、定量評価の再現性を高めるために、体積が既知のピンポンボール、テニスボール等のファントームの超高速MRIを撮像し、画像表示条件を最適化を行った。 今後、これらを使用して、蓄積された画像データの解析を行い、これらのデータとPSGの所見を比較したい。 従って、平成6年度までの研究成果は、公表するには未だ不十分であり、来年度の研究成果を併せて、学術論文に発表したい。
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