1995 Fiscal Year Annual Research Report
超高速MRIを用いた睡眠時無呼吸症候群における咽頭部の動きの定量的解析
Project/Area Number |
06670922
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
太田 吉雄 鳥取大学, 医学部, 教授 (50031977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 雄一 鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (50213179)
周藤 裕治 鳥取大学, 医学部, 助教授 (10135858)
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Keywords | MRI / 睡眠時無呼吸症候群 / 咽頭 / 超高速MRI / 三次元画像 / 定量解析 |
Research Abstract |
前年度に引き続いて、正常volunteer及び睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症例の覚醒時及び睡眠時の両時相を超高速磁気共鳴画像(MRI)にて三次元のデータ収集を行い、睡眠ポリグラフィー(PSG)を解析した。その合計は両年度で正常volunteer10人、SAS25人となった。光ディスクに保存されたMRIのデータを画像処理システムに転送し、咽頭腔の三次元画像を作成するとともに、その画像を基に全咽頭腔の体積を測定した。 咽頭腔の体積は、正常者では覚醒時と睡眠時の間に有意差は認められなかったが、SASでは、咽頭腔の体積は、睡眠時が有意に小さかった。 覚醒時において、咽頭腔の体積は、SASと正常者では有意差がないものの、睡眠時においては、正常者よりも、SASが有意に小さかった。 咽頭腔の三次元画像により、SASの症例の睡眠時の咽頭閉塞部位を立体的に評価することが可能となった。またその体積を測定することでSASの患者の咽頭腔全体の定量評価が可能となった。 今後、SASの治療に伴う咽頭腔体積の推移を検討することで、これらの定量的解析が臨床に役立つか否かを検討していきたい。
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