1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06671113
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
押味 和夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (40089991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉原 俊雄 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (90220714)
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Keywords | 白血病 / 悪性リンパ腫 / EBウイルス / NK-GLPD / CD21 / MDR |
Research Abstract |
(1)NK細胞由来の白血病、悪性リンパ腫へのEBウイルスの感染 これまで計3例の鼻腔原発の悪性リンパ腫と計20例のNK細胞型顆粒リンパ球増多症(NK-GLPD)を経験しましたが、そのうち検索できた2例の鼻腔原発悪性リンパ腫と4例の急性型NK-GLPDの全例で、EBウイルスの感染が明らかになった。しかもこれらの症例はすべて一種類のterminal repeatを持つEBウイルスの感染であることから、EBウイルスが本症の原因である可能性が強い。 (2)増殖しているNK細胞の特徴 鼻腔原発の悪性リンパ腫は3例すべてがNK細胞由来である。これらの症例はCD16陰性、CD56陽性のため活性化されたNK細胞か未熟なNK細胞に由来する可能性が高い。一方、急性型NK-GLPDも同様のマーカーを持つ症例が多い。慢性型NK-GLPDはCD16陽性、CD56陽性のため、成熟したNK細胞由来であると考えられる。 モノクロナール抗体を用いたCD21抗原の発現に関する検討では、OKB7抗体とは反応するが、他のBL13、抗CR2、B2などの抗体とは反応しないか反応が弱い。一方、B細胞はこれらの抗体のすべてにほぼ同様な反応を示す。EBウイルスはCD21抗原のなかでもOKB7抗体が認識するエピトープに結合することが知られているため、OKB7が陽性ということから、CD21抗原を介してNK細胞にEBウイルスが結合する可能性は高いといえる。 (3)MDRが発現している症例での新しい治療法の開発 MDR(多剤耐性遺伝子MDR1)の発現は検索した全例で陽性であった。急性型のNK-GLPDや鼻腔原発の悪性リンパ腫の治療法として、MDRを考慮してカルシウム拮抗剤の投与を試みたが失敗に終った。MDRの関与しない抗癌剤の組み合わせでも失敗した。現在のところ、有効な治療法は見いだされていない。18FA01:NK細胞
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Research Products
(2 results)