1996 Fiscal Year Annual Research Report
ブターヒト間の臨床異種膵ラ島移植を目指した基礎的研究
Project/Area Number |
06671221
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Research Institution | NARA MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中島 祥介 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00142381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 博重 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20075071)
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Keywords | 異種移植 / ブラ膵ラ島移植 |
Research Abstract |
(1)ブタ膵ラ島分離法の確立 コラ-ゲナーゼ消化法、Ficoll非連続密度勾配遠心法によりブタ膵1g当たり平均1480.2個、純度80%以上の膵ラ島を分離することが可能であった。また分離膵ラ島は糖刺激により良好なインスリン分泌反応がみられ、Viabilityも良好であった。 (2)分離ブタ膵ラ島とヒト血清を用いた培養系により拒絶反応の解析 ヒト血清にブタ膵ラ島に対する補体媒介性細胞障害活性をMTT assayを用いて検討した結果、ヒト血清にはブラ膵ラ島に対する補体媒介性細胞障害活性は認められなかった。 共焦点レーザー顕微鏡を用いたヒト異種自然抗体の反応性の検討の結果では、ヒト血清中にはブラ膵ラ島に接着する異種自然抗体(IgM, IgG)が存在することが判明したが、その接着性は膵外分泌細胞に比べて弱いものであった。 以上よりブタ膵ラ島は異種抗原の発現が弱く、ヒト血清中の異種自然抗体はブタ膵ラ島に接着するものの、補体の活性化による超急性拒絶反応は惹起されない可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T. Kin, Y. Nakajima, et al: "Influence of Complement in Human Serum on Isolated Porcine Islets" Transplantation Proceedings. Vol 28, No2. 836-836 (1996)
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[Publications] T. Kin, Y. Nakajima, et al: "Effect of Complement Activation in Human Serum on Isolated Porcine Islets" Cell Transplantation. Vol 5, No5S-1. 45-47 (1996)