1994 Fiscal Year Annual Research Report
小耳症耳介形成術における肋軟骨の三次元画像表示と三次元実体模型作成に関する研究
Project/Area Number |
06671225
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
金子 剛 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (60169571)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 寿夫 弘前大学, 医学部・形成外科, 専任講師 (90214006)
小林 正弘 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (30195812)
|
Keywords | 小耳症 / 耳介形成術 / 肋軟骨 / 光硬化樹脂 / 三次元表示 / 超音波診断 |
Research Abstract |
平成6・7年度手術の小耳症患者3名の両側胸部を、慶應大学医学部放射線診断部において、横河メディカル社製超音波診断装置RT4600を用いて、研究機器開発室で製作した電動走査装置で直線的に走査し、ビデオ画像として記録した。プローベ周波数は7.5MHzとし、カップラーは厚さ約2.5cmの寒天状のものを用いている。得られたビデオ画像を基に三次元画像の構築するには、現在手動及び自動の二つのシステムを開発し用いている。 (1)手動システム ビデオ画像からNEC製PC9801を用いて1mmスライスでPICT画像でビデオキャプチャを行い、Macintoshllci上のPhotoshopを用いて用手的に二値化を行い、これを現有のワークステーションSilicon GraphicsIRIS4D/35TG上の、(株)インクスに新たに開発を依頼したソフトウエア"VoxEdit"を用いて三次元画像と光硬化樹脂模型作成用データを得た。本ソフトウエアは、模型作成データの検定を目的として、液晶シャッター眼鏡を用いてステレオで観察が可能である。今回のデータからは、プローベの走査時に、前胸部を圧迫する事により肋軟骨の変形が生じる可能性が示唆されたためカップラーの改良を行っている。 (2)自動システム ビデオキャプチャの方法はほぼ同様であるが、(株)アロカ研究所の自動抽出ソフトウエア"Echo View"を用いて肋軟骨の三次元画像を作成した。 平成7年度の計画 平成6年度に確立した肋軟骨三次元画像・実体モデル作成システムを用いて、平成7年度手術予定患者5〜6名の肋軟骨実体モデルを作成し、この模型に於て、実際のframework作成のシュミレーション手術を行なう。光硬化性樹脂は、硬度、粘性を肋軟骨に近いものを選別して用いる。実際の手術時に手術シシミュレーションの妥当性を評価する。
|