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1994 Fiscal Year Annual Research Report

肝細胞癌転移におけるトロンボスポンジンの役割に関する臨床的実験的研究

Research Project

Project/Area Number 06671234
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

細川 哲也  久留米大学, 医学部, 助手 (80199497)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柳瀬 豊  久留米大学, 医学部, 助手 (10230278)
立石 勉  久留米大学, 医学部, 助手 (60248416)
内田 信治  久留米大学, 医学部, 助手 (00248428)
中村 幸泰  久留米大学, 医学部, 助手 (60227949)
黒肱 敏彦  久留米大学, 医学部, 助手 (00178146)
Keywords肝細胞癌 / トロンボスポンジン / 転移 / 増殖阻害
Research Abstract

臨床面では、手術切除標本によるTSPの局在部位を検討し、間質組織にTSPの発現を全例(21/21)に認めた。また一部の肝癌細胞にもTSPを認め、現在その解析のため研究を続行している。担癌患者の血中TSP値は特に転移を伴う患者で1,000ng/ml以上の高値(正常値200ng/ml以下)を示すことが判明し、これも継続中である。培養細胞実験では現在までに4種類の肝癌培養細胞のTSP,receptorの発現を検討したが、ともに全例に認められた。receptorは癌種によりその発現率に相違がみられた。また抗TSP receptor抗体による増殖阻害実験ではreceptor発現率と、増殖阻害効果との間に相違が認められ、現在実験を継続中である。抗receptor抗体の細胞回転周期に及ぼす影響の検討ではS-G_2M期の減少が認められた。
以上のごとく、初年度としてはほぼ計画どおりに達成された。特に重要な所見としては臨床面で癌転移患者における血中TSP値の上昇で今後転移の予知マーカーとして、あるいは血中TSPの作用抑制による転移阻止への方向性が示されたものと思われる。その際、低分子量で生物学的特性の少ない我々の抗receptor抗体の作用が重要なものと考えられる。またTSPおよび抗体の精製も順調に進んでいるが、その分析面でしばらく時間が必要と思われる。(特にDr.Tuszynski所有の抗体との比較)
電子顕微鏡分析では培養細胞では順調であるが、病理組織では固定、染色を含めて難航している。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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