1994 Fiscal Year Annual Research Report
食道癌の浸潤および転移に関する光化学超音波診断の基礎的臨床的研究
Project/Area Number |
06671239
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
黒川 良望 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (80215087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 博孝 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00240656)
平川 久 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10250763)
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Keywords | 気管内食道エコー / リンパ節転移 / ホトフィリンIINP6 / アルゴンレーザー |
Research Abstract |
I 気管内食道エコー法の確立 気管内食道エコー法の確立のため、成犬の食道壁の各層にネオプレインを注入し、気管膜様部よりフジノン社製ソノプローズシステムを用いて走査を行った。筋間層および粘膜下層に注入されたネオプレインは高エコー像として判別されたが減衰のため正確な層の把握は困難であった。しかしながら、気管浸潤の有無についての判定は可能であると考える。この研究をもとに、臨床例において、気管内食道エコーによる深達度診断を試みていく。 II 光化学診断の確立 光化学診断のためにリンパ節転移モデルとして、AH66Fを東北大学附属加齢研究所より入手しSPF-Donryuラットの大腿筋肉内に移植した。5日目に移植下肢切断、十日目に、後腹膜リンパ節転移が認められた。このラットにホトフィリンIINP6を投与し、径時的に腸間膜と転移リンパ節との蛍光強度の差を測定した。その結果、転移リンパ節にホトフィリンIINP6は長時間停滞し、腸間膜との差は投与後48時間が最高であった。リンパ節転移の有無に対する蛍光診断については、新たにV_<x2>を胃に移植した家兎モデルを作成し、アルゴンレーザー488mmを照射してリンパ節転移の有無について検討する予定である。また、治療効果の判定として上記後腹膜リンパ節転移モデルに対し、(1)PDT(アルゴンダイレーザー630mm照射)施行群、(2)アルゴンダイレーザー照射のみ群、(3)ホトフィリンIINP6のみ投与群(4)無処置群、の4群に分け、その生存率について現在検討中である。 ホトフィリンIINP6が転移リンパ節に高濃度集積されることはわかってきたが、その正確な部位については今だ不明である。病理組織学的検討を継続する。作用機序としての温熱効果については上記(2)アルゴンダイレーザー照射のみ群の検討で可能と考える。免役学的検討としてNK活性、Tリンパ球比率について上記後腹膜リンパ節転移モデルで検討中である。
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