1994 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子異常からみたPeutz-Jeghers症候群の癌化について
Project/Area Number |
06671254
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
須田 武保 新潟大学, 医学部, 助手 (50251806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 英俊 新潟大学, 医学部付属病院, 医員
酒井 靖夫 新潟大学, 医学部付属病院, 助手 (60251823)
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Keywords | 大腸早期癌 / 大腸腺腫 / p53遺伝子変異 |
Research Abstract |
1.大腸早期癌、大腸腺腫におけるp53遺伝子変異みるためにp53蛋白質の免疫組織学的検討を行った。対象は内視鏡的に切除され、当施設(第-外科、第-病理および中検病理)で病理組織学的に検索された大腸早期癌51例(m癌43例、sm癌8例)、大腸腺腫57例の計108例である。これらを用いて、まずHE標本上で各組織の異型度別にみたところ、各病巣は低異型線腫38例、高異型線腫19例、低異型度癌32例および高異型度癌19例に分類された。次にp53蛋白質の免疫組織学的染色結果は以下の表に示すとおりである。 p53蛋白質陽性細胞は腺腫36/57例(63.2%)、癌腫40/51例(78,4%)で認められた。陽性細胞が病巣全体にびまん性に認められるいわゆるp53蛋白質過剰発現は、腺腫では認められなかったのに対して低異型度癌31.3%、高異型度癌68.4%に認められ、高異型度癌では低異型度癌に比べ、p53蛋白質過剰発現の頻度が高かった。 2.上記病変より実体顕微鏡下で、異型度領域別にDNAを抽出し、PCR-SSCP法によるp53遺伝子異常を検索しようと試みたが、DNAの抽出領域が小さいためPCR法にて目的のDNAを増幅できないものが多かった。PCR-SSCP法によるp53遺伝子異常検索は今後の検討課題としたい。
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