1994 Fiscal Year Annual Research Report
癌性腹膜炎に対する新剤形マイクロスフェア化抗癌剤の開発と実用化に関する研究
Project/Area Number |
06671296
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
萩原 明郎 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90198648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下間 正隆 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (30244601)
高橋 俊雄 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (50079828)
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Keywords | 癌性腹膜炎 / マイクロスフェア / 抗癌剤 / 化学療法 / 剤形 / 実用化 / ドラッグデリバリーシステム |
Research Abstract |
平成6年度の研究課題は、以下の2点が解決を望まれる主にな研究課題であった。これらの課題に対しては、以下に述べるような研究により目的が達成された。 (1)シスプラチンマイクロスフェアの長期保存における安定性、 特に実用化に関するこの性能については、マイクロスフェア作成に際するス-タラ-の設置位置や回転条件の改善、滅菌条件の改善により、低湿かつ低温状態に密封すれば6月以上にわたって安定した状態を保つ微小な(平均粒子径50ミクロン以下)マイクロスフェアの作成に成功し、研究目的を達成した。 (2)5FUマイクロスフェアの動物実験による性能の確認 5FU水溶液に比較して、腹腔内での局所滞留性の向上と全身への5FU成分の移行性抑制をラットを用いて検討した。全身への移行の指標である血中への5FU成分濃度の抑制と、腹腔内滞留性の指標である大網での5FU成分の局所濃度維持の両性能は、5FUマイクロスフェアでは5FU水溶液に比較して、共に有意に向上していることが明かとなった。 副作用の軽減(安全性の向上)につき、マウスを用いてProbit法で半数致死量を求めたところ、5FUマイクロスフェアでは5FU水溶液に比較して致死的毒性は半分以下に軽減していた。また剤形変更による新種の副作用の発現などに関して、中毒症状、病理組織学的変化の検討などを行ない、これらの発現がないことを確認した。 治療効果の増強はB-16メラノーマ細胞腹腔内移植による癌性腹膜炎に対する生存期間延長効果を検討し、5FUマイクロスフェアは同量の5FU水溶液に比較して有意に延命効果が優れることを確認した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 萩原 明於: "癌治療におけるドラッグデリバリーシステム" 外科治療. 71. 197-204 (1994)
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[Publications] A.Hagiwara: "Pharmacdogic effects of cisplatin microspheres on peritomeal cavcinountosis in vodents and clinical triols" Proceedings of the XVI international caucer cougress. 4. (1994)
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[Publications] A.Hagiwara: "Pharmacdogic effects of cisplatin microspheres on peritomeal cavcinountosis in vodents and clinical triols" Proceedings of the XVI international caucer cougress. 4. (1994)2793-2797