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1995 Fiscal Year Annual Research Report

腹腔内貯溜血液と腸管由来の敗血症との関係に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06671318
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

千代 孝夫  関西医科大学, 医学部, 助教授 (30105796)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 透  関西医科大学, 医学部, 助手 (20240111)
Keywords腹腔内貯留血液 / 血管攣縮 / bacterial translocation / 腸管虚血 / XO系
Research Abstract

敗血症の原因としてのbacterial translocationの重要性が指摘されている。Bacterial translocationを惹起する原因としては種々のものが提唱されている。昨年度の研究にて腹腔内貯留血液が腸間膜血管攣縮を惹起することを確認した。今回、そのような条件下、すなわち、腸間膜血管攣縮下で、果たしてbacterial translocationが発生するかいなかについて検討した。
250g前後のWistar系雄性ラットを用い、24時間絶食ラット腹腔内に新鮮同種血液を3ml、5ml投与し、投与後6時間、12時間、24時間目にラットを屠殺した。
1 直ちに、下部回腸を採取後、固定液にて6時間固定後に2μmの切片として染色し、mucosal barrierの状態について検討したところ、12時間後よりmucosal barrierは軽度ではあるが傷害されていた。
2 腸間膜リンパ節、脾臓、肝臓、右肺を採取し、重量測定後、0.1g組織片をhomogenizeし、上清0.2mlを細菌培養したところ、24時間後のリンパ節において細菌培養が腸性を示したが、他の組織においては、いずれも陰性であった。
3 ラットを開腹し、門脈血、腹部大動脈より各0.5ml採血し、ヘキスト製細菌培養ボトルを用いて細菌培養を施行したところ、24時間後の門脈血中の細菌培養は陽性を示した。しかし、それ以外の時間帯および腹部大動脈よりの血液はすべて陰性であった。
以上より、腹腔内に貯留した血液は、血管攣縮を発生し、それにより腸管粘膜のmucosal barrierが破綻し、局所におけるbacterial traslocationが発生するとおもわれた。ただし、現在、全身感染の証しは得られなかった。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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