1994 Fiscal Year Annual Research Report
ラット心移植におけるアロ抗原継続投与法および有茎大網被覆による免疫寛容の試み
Project/Area Number |
06671353
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
古賀 保範 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (50108594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 正知 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20244197)
鬼塚 敏男 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (60108595)
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Keywords | アロ抗原 / 有茎大網被覆 / 異所性心移植 / MLR / CTL |
Research Abstract |
1)あらかじめF344ラットからリンパ球分離液及び冷却遠心機にて分離したドナーリンパ球を用い、A.コントロール群(移植のみ)、B.移植前7日目1回のみ注入群、C.移植前1週間継続注入群、D.移植前後1週間継続注入群の4群にWKAラットを分類し(B群はドナーリンパ球1×10^8個、C,D群は共に毎日それぞれ1×10^8個注入)それぞれに対してF344ラットをドナーWKAラットをレシピエントとする腹腔内異所性心移植を施行した。正着日数はA:9.6日±2.7 B:16.7日±3.2 C:12.8日±2.6 D:10.4日±2.3とB群で最も延長したが、他のC群、D群ではむしろ正着期間は減少傾向にあった。 2)異所性心移植において有茎大網被覆の効果をみるため移植心の周囲を有茎大網で被覆した群を作成し、移植後毎日移植心の拍動を触診し生着日数を調べたが、無処置群9.6日±2.7に比べ、有茎大網被覆では10.1日±2.5と生存期間に有意差を認めなかった。 3)上記1、2について各群で移植後10日目に犠死せしめ無菌下に脾臓からリンパ球を分離し、^3H-チミジンを用いたリンパ球混合試験や、^<51>Crを用いた細胞障害性Tリンパ球試験を施行したが、各群間に統計学的有意差は認めなかった。
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