1996 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素負荷における神経細胞内カルシウム濃度変化に対する一酸化窒素のおよぼす影響
Project/Area Number |
06671381
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Research Institution | GIFU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
安藤 隆 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教授 (90126722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 勝信 岐阜大学, 医学部, 助手 (00283292)
西村 康明 岐阜大学, 医学部, 講師 (60198512)
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Keywords | calcium / NMDA / nitric oxide / hippocampal Slice |
Research Abstract |
神経細胞内伝達物質として重要な、細胞内カルシウムイオン濃度(〔Ca^<2+>〕i)とnitric oxide(NO)との関係を明らかにすることは、虚血時の病態解明において重要と思われる為、ラット海馬スライス標本における〔Ca^<2+>〕i変化を測定するモデルを作成し、NO donorであるSodium Nitroprusside(SNP)、S-nitroso-N-acetylpenicillamin(SNPA)とNO inhibitorであるN-nitro-L-arginine(L-NNA)が、N-methyl-D-asparate(NMDA)および低酸素によって誘発される〔Ca^<2+>〕i変化に及ぼす影響について検討した。 NMDA(100μM)を含む人工脳脊髄液で潅流すると〔Ca^<2+>〕iは、一過性に急激に上昇した。NMDAとSNPの同時負荷により〔Ca^<2+>〕Iの上昇の程度はSNP濃度依存性に減少した。L-NNA前投与後、NMDAとSNPの同時負荷ではSNP濃度依存性に減少した。NO様作用を有するSNAPでは減少を示さなかった。
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